NHKニュースでの私の発言報道

 NHKの16日18時台のニュースで兵旅協専務としての神戸空港に関する私の発言が放映されましたが、あまりの短さで意のあるところが伝わっていませんので、昨日取材の時の発言の大要を紹介します。NHKの編集意図をとやかく言う積もりではありません。神戸の中小旅行業者の神戸空港への本音をも少しキチンと伝えて欲しかっただけです。

  1. 世論調査では市民の中で賛成、反対が拮抗し、路線、便数、時間など何も 明らかでない時期に、旅行業者としての期待感とか歓迎のコメントは難しい。
  2. たしかに近いという点で便利ではあるが、それが需要拡大と神戸活性化に、つながるかどうかは、これから注目して行きたい。
  3. 神戸は震災10年でまだ後遺症はあるし、長引く消費不況のもとで、神戸空港 が旅行需要拡大の起爆剤になるかどうかは疑問。
  4. 神戸の活性化は、県や市が地元の旅行業者も一緒になって神戸の魅力を掘り 起こし発信することと市民・中小業者が潤う不況打開策を実行することが基本。
  5. その他、1年前になって路線、便数、時間など何も決まってない。需要があるから空港造るというより、空港を造ったから需要増大策を考えようというのは、順序が逆でないか。

 などなどを喋ったのですが、お聞きの通りでした。上記②の箇所だけが、切り取られて放映されました。上記の発言は業界でもいろんな意見のある空港問題でのぎりぎりの最大公約数的発言だったのですが…
 結局、NHKは、始めの神戸財界と行政の万歳ムードと最後の反対運動の存在との中間的立場としてのコメントが欲しくて、旅行業界の中小に来たのでしょう。
そう言えば、取材後の記者の話では、大手旅行社や他の業界にも行ったのですが、殆どキチンとしたコメントらしきものがもらえなかったと言ってました。
 やっぱり、神戸市民の冷たい反応が背景にあるのでしょうか。
                            松岡武弘(「兵庫県旅行業協同組合」)