初めてのドイツその3

KokusaiTourist2006-10-24

3日目 10月5日
 朝食後、同じ村の中にあるおじさんの実家の牧場を少し見学に行った。入り口には、おじさんが訪日した際にヒントを得た神社の鳥居を真似た立派な門があり、乗馬用の馬や乳牛などを70〜80頭ほど飼育している。早朝から忙しそうに作業をされていたので早々に切り上げ帰宅した。
 その後、シュトゥットガルト市内観光のために電車で出掛けた。家から駅までは車で15分程なのだが、道路工事の為迂回させられたりして少し時間がかかった。駅前の駐車場に止めて駅へ着くと自動券売機でグループ切符(同じ行程ならば5人まで同料金)を購入。ドイツの駅には改札口もなく駅員もいないのでホームに入ってきた電車にすぐに乗り込むことが出来る。
 まず初めにポルシェ博物館へ。工場の一角にレーシングカー約20台とショップがある。アウトバーンを走っている時に何度もポルシェに追い越されたが、その時のエンジン音はまるでレーシングコースにいるかのようにカッコいい音を響かせて過ぎ去って行く。
 シュトゥットガルト中央駅にはオフィスやデパートなどが軒を連ねるショッピング街がある。そこから一歩通りを外れると緑の多い宮殿や劇場が見えてくるあたり自然と調和した街づくりはすばらしいなと感じた。また、クリスマ
ス市の開かれる市庁前の広場は、手作りのジャムやワイン・色とりどりの花々や新鮮野菜の青空市場が開かれ、その近くの私設市場では日本や中国の食材も売られていたが、パック入りの豆腐が600円ぐらいだったのにびっくり。
 次に今年のワールドカップに合わせリニユーアルしたメルセデス・ベンツ博物館へ。近未来の空間といった建物の中は、車の歴史・ベンツの歩みが年代別に数々の名車と共に展示されている。入り口で日本語のガイドフォンを渡され、ブースを移動すると自動的に音声が流れ、またガイドフォンをガイドマークに向けてボタンを押すと詳細が流れるなど最新機器を導入しての立派な建物。以前は入場無料だったのが8ユーロもかかるようになったのは仕方ないのかも。
 ベンツ博物館から徒歩15分くらいでミュンヘンオクトーバーフェストに次ぐ大きな収穫祭「カンシュタット祭り」の会場へ。広大な敷地の中には、日本のお祭り会場とはケタ外れの立派な遊園地やソーセージ・ドイツ菓子の露店が多数出ている。また各ビール会社からビアホールの露店(体育館ほどの大きさ)が7〜8軒出ていて、その中ではコンサート会場さながらのバンドが歌う中 会場のお客は飲んで歌って踊ったりとすごいパワー。ドイツ人の陽気な人々を見ながら大ジョッキ片手にローストチキンを頬張り飲むビールはおいしかった!!
 帰路、電車に乗り遅れてしまい、すっかり遅くなってしまった私達のためにと腕を振るってハンガリー料理「グラーシュスープ」の夕食を作っておじさんが待っていてくれた。白いご飯も炊いて‥。なんてやさしい心遣いでしょう!おばさんは幸せ者です。(A.TANIOKA)