秋の信濃路その1

 11/3(土)大阪発・上飯田行きバス。空席が一席あるのみの混んだバスは、ゆったりとシートで快適に目的地へと向かって八時半に出発した。週末のせいか、トイレ休憩のサービスエリアはごった返し、2回目の休憩予定地のサービスエリアには、停車場所がなく、次のパーキングエリアへ行かざるをえず、休日の高速は少し混んでいた。予定時刻から五分遅れての十二時半過ぎに上飯田バス停に到着。
 バス停まで叔母夫婦が迎えにきてくれ昼食にと近所の美味しい“五平餅”をもとめ、家訪問となった。叔母の手作りのお料理がたくさん並んだテーブルに目移りしながら、楽しい昼食をとった。
 食後、飯田近郊を叔父の運転でドライブに出掛ける。フルーツの町だけにいたる所に旬の林檎や柿がたわわに実をつけ、枝がしなり重たそうだった。今年は、猛暑のせいで林檎“ふじ”がいつもより成育が遅れているそうだ。飯田の町の街路樹には、林檎の木が植樹され地元の中学生達が手入れをして大事に育てている。飯田の街の人々は、盗み取ったりしないのだろうか?などと思っていたら、近年外国人労働者が増えてきて、その人たちが、知らず?か採ってしまうことがあるらしい。また、干し柿を作る光景があちらこちらでみられ、柿の暖簾が幾重にも連なっていた。叔母がいつも取り寄せている“フルーツガーデン北沢”にてお土産用の林檎をたくさん買い込み、お店の奥さんや長老のお父さんには、おまけで梨や林檎をいただいてしまった。
 このフルーツガーデンは、広い敷地内で林檎狩りを楽しみ休憩場所では、もぎたての林檎や自家製の漬物などの試食ができ、また自家製のジャムや焼肉のたれなどフルーツを使ったお土産なども販売されている。

夕暮れ時、
南アルプスを望む絶景ポイントに連れて行ってもらい、頂上に雪を被った百名山の“北岳”“仙丈ヶ岳などの山々を見渡し、長野の雄大な自然を感じ取ることが出来た。昨年訪れた、南ドイツ・オーストリアとの国境付近のアルプスの山々を思い出した。夕食には、渓流釣りが趣味の叔父が釣った大きな岩魚の塩焼きや、馬刺しなど郷土色溢れた食事が並び、地酒の“喜久水”もいただき会話の弾む楽しい食卓となった。(Aiko.T)