秋の信濃路その2

KokusaiTourist2007-11-12


11/4(日)晴れ
 叔母が飯田の寒さを体感させたいと言っていた言葉どおりの冷え込んだ朝だった。
窓から外をみると、曇りなのかな?と思っていたら、天竜川から立ち上る霧が発生していたのだった。霧が発生する日は、晴天になると叔父が言っていたとおり、今日の旅の予定“駒ケ岳”は絶好の行楽日和となった。

 11時頃に駒ケ岳の駐車場に到着し、ロープウェイ行きの路線バスに乗り換え、約30分の道中では、野生のサルや日本カモシカが出迎えてくれ、紅葉した山々や駒ヶ根の町を見下ろし、曲がりくねった山道で酔うことも無くあっという間に到着。その後、ロープウェイに乗換え窓側に陣取り外の景色を眺め昇っていくと南アルプスの大パノラマの向こうに雪を抱いた富士山の頂上が見えた。(叔父は登山七回目にして初めて見たそう。なんてラッキーなんでしょう!!)

      南アルプスの山並み中央部の奥に白く冠雪した富士山が見えます!
 終点の千畳敷駅を出ると冷たい風が吹き下界との温度差にびっくり千畳敷カールにはうっすらと雪が積もっていた。紅葉も終え、枯れ草になった高山植物を見ながら、少しぬかるんだ遊歩道を滑らないように歩く。運動不足を感じつつ、冷たい空気が心地よくなってきた。岩ばった“宝剣岳”と青く澄んだ空が近くに見え、絵になる風景が私はとても気に入った。
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 下山後、少し遅めの昼食をとるため伊那食品工業が経営する“かんてんぱぱガーデン・さつき亭”でちらし弁当を食べた。寒天を美味くヘルシーに使ったメニューは、カロリー表示までされカロリーが気になる方にはお勧め。店内だけでなく庭・工場直売所はバリアーフリー化され内面だけでなく外面にもやさしい施設です。お土産用に寒天食品を購入し、またここでも新製品などのおまけもいただいてしまった。(A.TANIOKA)

 夕暮れに近づいた頃、早太郎伝説の“光前寺”を参拝。有名な光苔は、季節がら枯れてしまってみることはできなかったが、樹齢500年以上の杉の大木が続く参道と、苔むした神聖な雰囲気の境内は身が引きしまる思いだった。帰りの車では、普段歩くことが少ないからか旅の疲れでうっつらと居眠りしている間に家に着いていた。