急増する韓国渡航、そして免税は…

KokusaiTourist2009-03-14

(業界メディア 日刊トラベルビジョンより)

韓国への買物旅行は免税初心者が多い 昨年10月以降、円高の影響を受けて韓国への旅行者が増加し、韓国で買い物をした旅行者が免税手続きをするようになりました。韓国もグローバル・リファンドの免税対象国であるという認知が高まり、グローバル・リファンド・ジャパンのカスタマー・サポートには、韓国の免税手続きに関する問い合わせが大変多くなりました。タックス・フリー・ショッピングの仕組みや手続きといった基本情報から説明することが多く、免税初心者が多いということを実感しています。今回はそのいくつかの問い合わせについてご紹介します。



問い合わせ1 「韓国の免税手続きはどのようにしたらよいか」
 他のデスティネーションと同じように韓国でも(1)お店で支払い時にリファンド・チェックを発行してもらいます。(2)次に空港の税関で購入した商品、パスポートを提示しリファンド・チェックに税関の輸出承認スタンプを押してもらいます。(3)その後は最寄りのグローバル・リファンド・カウンターにリファンド・チェックを提出。3つのステップの簡単な手続きなのです。
問い合わせ2 「韓国のリファンド・カウンターはどこにあるか」
 仁川空港にあります。韓国のリファンド・カウンターで手続きすると、税はウォンで払い戻しがされます。そのほかの韓国の空港にはリファンド・カウンターはありません。しかし、日本に帰国してからでも手続きができ、成田空港や関西空港のリファンド・カウンター、またはグローバル・リファンドの日本オフィスに郵送で申請することができます。もちろん、仁川空港から日本へ帰国する人も、日本に帰国してからの申請が可能です。日本で手続きをすると円に換算して払い戻されます。

空港ごとに手続きが変わる例も
 「液体など機内に持ち込めない商品の手続きはどのようにするか」も、基本的な質問のひとつです。化粧品などの液体や購入商品が大きい場合は、機内に持ち込むことができません。そのような時はスーツケースに入れて税関の輸出承認スタンプを受けることができます。
 ただし、韓国では空港によって手続き方法が異なるので注意が必要。仁川空港では、航空会社カウンターで搭乗手続きをした後に、タグを付けてもらったスーツケースを持ってDカウンターまたはJカウンターへ行きます。そこで輸出承認スタンプを受けて荷物を預けます。金浦空港では、航空会社カウンターで搭乗手続きをした後に、タグを付けてもらったスーツケースを持って税関に進みます。輸出承認スタンプを受けてその場で荷物を預けます。釜山空港では、航空会社カウンターで搭乗手続きをする際に、内線電話で税関係員を呼んでもらい輸出承認スタンプを受け、荷物を預けます。


リファンド手続きができなかった失敗例
 次に、韓国の免税手続きでリファンドが受けられなかった失敗例をいくつかご紹介します。円高メリットが顕著になった昨年10月頃から韓国への旅行者は急増しております。そのため税関が混雑し、時間がないために輸出承認スタンプをもらわない方が目立ちました。税関は利用時間によって混み具合が異なります。余裕を持って早めに空港に行かれるとよいと思います。また、リファンド・チェックにパスポート番号が明記されていない記入漏れや、ローマ字で書くべき氏名を漢字で書いう記入ミスも多いです。
 韓国は他のデスティネーションと比べて旅費が安いため、その分をショッピングに回す方が多いようです。現在の韓国旅行のブームを通してタックス・フリー・ショッピングの認知度が上がり、ショッピングを楽しみながら、リファンド手続きが身近なものであるという認識が高まればよいと思っています。