アンコールワット

KokusaiTourist2009-06-20

カンボジア紀行 そのⅡ(A.TANIOKA)
2009年4月10日(金)〜4月14日(火)
そのⅠ→http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20090523
4/11(土)2日目
今日からアンコールワットの数々の遺跡を巡る。3日間通しの入場券を作成するため料金所で顔写真入りのチケットを作り、これからの遺跡巡りをする際に各遺跡で検札される。最初の訪問は「アンコール・トム遺跡」、大きな町という意味の名を持つとおり、周囲12kmの城壁内にさまざまなクメール文化を象徴する建築物がある。
 「バイヨン寺院」、笑みをたたえた観世音菩薩の大きな顔が並ぶ四面塔は、圧巻。第一回廊のレリーフは12世紀頃のクメール人の日常生活やチャンパ軍との戦いの様子などが見事に壁一面に彫られている。
 「象のテラス」、三頭の象が蓮の鼻を摘む状況を模した柱で、象を使った狩りが行われている様子などが刻まれている。
 「ライ王のテラス」、ライ病にかかった王様の像(手や脚の一部が病気で欠けている)が鎮座している。テラスの壁には表情の豊かな女神像もみられる。
 「ピミアナカス」、ピラミッド型の三層の寺院。斜度70度くらいの急勾配を階段(木で作った補助階段があるのだが、水平になっていなかったりして反対に怖い)を息を切らしながら昇ると上層に朽ちた回廊があり、ちょっとした展望台気分である。
 「タ・プローム、ガジュマロの木が遺跡の隙間に根を伸ばし、まるで遺跡を飲み込むかのように侵食しつづけている。自然の力強さに少し怖さを感じる。
 暑い午前中の観光を終え、カンボジア料理「イートエイト・クメール」で昼食をとる。カンボジア料理は初めてだったが、中華風の野菜炒め、ベトナムの揚げ春巻き風のものなど、異文化が混じった土地ならではの料理は、濃くも辛くもない味付けで野菜と肉のバランスも良く日本人の口に合う。
 猛暑で乾いた喉にアンコールビールを一杯!ホップがきいて美味しい。(家族の土産に持ち帰ったが大好評)同じグループの方が注文したココナッツジュースは、顔の大きさほどの椰子の実がドンとテーブルに置かれ、皆でびっくり。さすが、果物の豊富な国だけに100%フレッシュジュースはハズレが無い。
 食後、ホテルに戻ってシャワーを浴びて汗を流し、お昼寝タイム。リフレッシュして午後からの観光に出発。
メインのアンコールワットへ到着。

車が駐車するや否や、どこからともなく物売りの子供達が車を取り囲む。人種を見極める目を持っていて日本語や英語、韓国語など巧みに言語を操り寄ってくるその姿は、本当にたくましく、年少から家族を助けて働いている姿を目にすると日本の豊かさを痛感する。
 遺跡内は、広く薄暗い回廊が迷路のように入り組んでいて、どこを歩いているのかわからなくなる。レリーフも天井にまで描かれていて、中には日本でもおなじみ「天国と地獄」の話が描かれている。素晴らしい壁画はどれだけの人々と時間を費やして描かれたのだろう。王様の使われた沐浴の池の跡は、「いったい何人で入るの?」と思うくらいプールのように大きく4つもあり、その時代に排水設備まで考えた設計になっている。クメール文化の栄華と建築の技術の素晴らしを感じた。
 夕日で有名な「プノンバケンの丘」へ。日が陰っているとはいえ蒸し暑い中、小高い丘を約30分ほどかけて歩くのは思ったよりしんどい。頂上に何層にも重なった遺跡があるのだが、階段の幅は15cmほどの急勾配で梯子をよじ登るように上がっていく。(アンコールの遺跡は階段幅が狭く日常生活するには不便この上ない、クメール人は何故こんな建築方法をしたのだろう?)
 その先には大きなテラスがあり、シェムリアップの街の眺望を楽しむためにたくさんの人が訪れていた。アンコールワット遺跡や広い原生林、赤茶けた土地、遠くには湖のような西バライ(大貯水池)も見える。残念なことに、今日は朝から曇りがちだったため夕日を望むことはできなかった。実際見れたらどんなに綺麗だったろうか‥。
 ちょっとした登山を終えて、アプサラダンスショーを鑑賞しながらの夕食「アンコールレストラン」へ。煌びやかな衣装を着けた踊り子が逸話や庶民の生活を表現した踊りを天女のような微笑をたたえながら見せてくれる。どの踊り手も若く10代〜20代前半といった感じで、幼い頃より修行を積んできているのでしょう。
 お料理はビュッフェ形式で、中でもおいしかったのがラーメン!まず、春雨か中華麺を選び、牛肉・鶏肉・肉団子・お野菜をチョイスしてコックさんに渡すと調理してくれる。あっさりした鶏がらスープが美味。是非お試しあれ!!