バルト三国の旅 その1 リトアニア

KokusaiTourist2009-10-14

(by KEIKO OHMURA)
 関西空港からフィンランド航空でヘルシンキ乗り換えにてリトアニアヴィルニュスへ。所要約10時間ヘルシンキはEU圏内のゲートとなり荷物やボディー
チェックがかなり厳しい。空港はガラス張りの大きな窓が多く、太陽の光を存分に注ぎ込むよう創られている。免税店の他、ムーミンショップや北欧らしくトナカイのモチーフのインテリア小物、チョコ、ジャムなどがお店にたくさん並んでいる、すべてユーロ表示。
 短い乗り継ぎ時間で搭乗して1時間少しでリトアニア到着。小さな空港に両替は2カ所、1カ所は日本円から両替ができるが、もう1カ所はドルやユーロなどからしかできない。外へ出ると空気が冷たい!10度をきっているが、天気は予報に反して雨でなくってホッとする。町までは5kmなので20分程でホテルへ到着、ホテルの向かいにはショッピングセンターとスーパーが有り夜遅くまで開いていたので、とっても便利。
 早速、水や安くて美味しいと評判のビールなどを買い込む。ホテルのそばにはヴィルナ川がゆったりと流れ夕暮れの景色が美しい。翌朝はホテルのすぐ横にある杉原千畝公園へ徒歩で向かう。そこには千畝のレリーフと桜の木が250本植えられていて緑が美しい。
 その後、1994年に世界文化遺産に登録された旧市街へ向かう。その途中見学した聖ペテロパテロ教会の内装は真っ白で漆喰の彫刻がすごく美しい。旧市街は長い占領下時代や独立するまでの歴史が刻まれている。琥珀が5000年前から発掘されており、琥珀美術館もある。琥珀は輸出していて町では琥珀を使ったエステや基礎化粧品なども売られている。
 
午後はトラカイ城へ向かう。トラカイはリトアニア大公国時代のかつての首都で、ヴィリニュスの西27kmに位置する。ガルヴェ湖の中に浮かぶ島の上に建つトラカイ城は、赤レンガの5階建ての要塞で、14世紀後半ヴィタウタス大公によって建築され、城内は博物館になっている。中世にタイムスリップした気分になる。
 翌日はこの旅の大きな目的であるカウナスにある日本大使館杉原千畝記念館へ向かう。住宅街にある建物は木造の2階建てで1階が記念館、2階が日本語学校として現存している。記念館では15分のビデオ鑑賞、当時の状況やビザを発給した様子を分かりやすく紹介、実際にビザを書き続けた机が残されており壁にはたくさんの資料を展示。客間のような向かいの部屋には千畝の家族や生い立ちなどが紹介されている。

建物の外にはリンゴの木が植えられており、今も実をつけている。当時は日本人旅行者もおらず、なぜこの地に大使館があったのかどのような任務で赴任していたのかは日本で知識を得ることになる。知れば知るほどあの時代背景に命がけでユダヤ人を救った彼の功績は簡単に言葉では言い表せない。そして彼はもう一度生まれ変わっても同じ決断をしたとビデオの中でも紹介されており、深い感動を覚える。