ベトナム・カンボジア

KokusaiTourist2009-12-28

7日間の旅 【平和の大切さをもとめて】
滋賀県武久善彦様から紀行文をお寄せいただきましたので、2回に分けて掲載させていただきます。
 
2009年12月4日から1周間、長年こころに決めていた目的地に向けて旅に出ました。一般の旅行業者ではない「平和追求ツァー」。催行人数が10名と聞いていたので、いよいよ旅行が決まったとき躊躇しました。もちろんのこと、添乗員はいません。
4日【1日目】幸い同行のK氏が「ベトナム2回目」と聞いて安心、あと、私はついていくだけでした。無事、ハノイ着。現地で迎えてくれたガイドもしっかりした日本語で説明案内をしてくれました。

5日 朝6時30分起床、ホテルの食事はバイキング。相対的に脂っこいものが多いので野菜中心の食事にしました。
 行動開始、まず、ハロン湾に向かいました。到着した昨夜から気になっていたのですが、ここは右側通行、道路を走るバイクの多いこと、これでよく交通事故が起こらないもんだと、ガイドさんに尋ねると、やはり、よく起こってるとのこと、ひやひやして胃がどうかなりそうでした。
 通りの看板が気になりました。COM(食堂)PHO(めん処)がいたるところにありました。
 ハロン湾クルーズ、去年、北海道へ行ったときの利尻岳を思い浮かべました。戦争中、住民が逃げ込んだ洞窟がありました。今では観光名所、高知の龍河洞を連想しました。夜は、水上人形劇で楽しみました。ユーモアあふれる庶民劇です。

6日一柱寺は子宝を授かるご利益があるとか。私には、既に12人の孫がいるけれど?
 ホーチミンでは、軍人の厳戒な監視の下、建国の師ホーチミン氏の遺体が祀られていました。バッチャン村では狸を見つけました。信楽の狸とそっくり。ちょっと、こちらの方がスマートかな。
 午後、カンボジアに向かいます。入国ビザの取得に相当手間取りました。あらかじめ旅行会社から送ってもらっていた書類には必要なことを書いておいたのですが、それを見せればよいと思っていたところ、「これに書け」といきなり紙をわたされて、何を、どこに書いてよいやら。結局、担当係官に1ドル渡して代筆してもらうことになりました。

7日アンコール・トム遺跡など見学。すばらしい彫刻に、しばし足を止めました。前もってパンフレットで見知っていた光景ですが、やはり実際に見た感動は違います。大乗仏教の寺院でお釈迦様や観世音菩薩のありがたいお姿に出会いました。
 遺跡群の中を通り、車は大通りを離れ、狭いがたがたの土道に入っていきました。「子ども達の笑顔を守る会」(SCSA)の孤児院に向かったのです。親を失った子、親から見捨てられた子がボランティアの指導員と一緒に暮らしていました。女の子が折り紙を習っていました。「風車」や「奴さん」を折っています。ひとりの男が日本のおとぎ話の本を持って私に近づいてきました。「この子、ひらがなが読めるんですよ。」私は一緒に「舌切りすずめ」を読みました。
 この施設の代表は、鈴木保道さん、日本での連絡先は北海道にあるとのこと。フルーツを頂きながら、鈴木さんから丁寧に説明をしてもらいました。私は、関わっている東近江市の「子育てサロンCIAO」を紹介しました。今後、お互いの交流が実現できたら、子ども達の励みになるだろうと思います。
 夕日のすばらしさで有名なプノンバケンの山に向かいます。ヒンズー教のこの寺院の階段は幅が狭くとても急でした。私は大事をとって上らず、残念ながら夕日は見られませんでした。