協同労働の法制化は…?

 鳩山首相の退陣から管首相の発足という“政局”の中で、現実味を帯びていた今国会での上程、通過がきわめて困難な状況になってきました。
 全国多くの協同労働の現場が待ち望み、新しい働き方、ディーセントワークの法的保証の一つとして大きな意味がある法制化です。そのことを裏付けるように、「協同労働の協同組合法」法制化を求める意見書が、現在789の自治体(市町村、都道府県)で採択されています。また、200名に近い超党派の推進議連が国会で作られています。
議連事務局長の小宮山洋子議員のHPから、議連の取り組みを拾ってみました。

Date: 2010-04-14 (Wed)
 昼休みに、超党派の協同出資・協同労働の協同組合法のための議連の総会を開き、懸案の法案を、役員でこの間つめてきたものを説明して、決定をしました。事務局長として、とりまとめと成立への環境整備をしてきました。早急に各党で党内手続きをして、この国会で成立させたいと考えています。雇用されるのではなく、出資も労働も協同で行う新しい働き方の根拠法となるもので、鳩山政権の新しい公共を実現するものといえます。


Date: 2010-04-15 (Thu) 
 8時20分からは、厚生労働政策研究会で、昨日、議連で決定した協同労働の協同組合法について説明をしました。質疑の後、了承されるものと思っていたら、法案の登録や審査など手続きが複雑にあるということ。私たち議員には、その過程が知らされていず、議員立法をできるようにしたというものの、なかなか大変です。とにかく各党の党内手続きと並んで、民主党内で手続きができるよう全力をあげてやっています。

Date: 2010-04-28 (Wed)
 8時から、厚生労働政策研究会で、協同労働について3回目の審議がありました。今日は、市民会議の笹森会長がたっぷり説明を昨夜出された38項目もの質問にも答える形がされ、ワーカーズコープの方も現場からの声も話してくれて、質問もなかったのに、またもう一度となってしまいました。議員立法は、やはりできにくいようになっていることは確かだと思います。

Date: 2010-05-20 (Thu)
 協同出資、協同労働の協同組合法を作るため、連合のみなさんと、民主党の議連の大河原さんや私、市民会議のみなさんとの話し合いを持ちましたが、雇用関係にない働き方という理解が、なかなか得られず、難航しています。

 
 共産党小池 晃議員も議連副会長です…
2008年2月21日 しんぶん赤旗から
「協同労働の協同組合」法考える議員連盟が発足
小池議員が副会長に
 協同出資・協同経営で働く協同組合法を考える議員連盟」の発会式が二十日、国会内で開催され、全会派から国会議員が参加しました。日本共産党からは、小池晃山下芳生参院議員と、高橋千鶴衆院議員、紙智子参院議員の秘書が出席しました。
 この運動の主体は、日本労働者協同組合連合会(日本労協連)などでつくる「『協同労働の協同組合』法制化をめざす市民会議」。市民が出資して仕事をつくりだし、経営にも参画し、人と地域に役立つ仕事に取り組む「協同労働の協同組合」の理念のもと、全国で三万人が活動しています。
 今回の「議員連盟」は、「協同労働のための協同組合」には現在法的根拠がないため、生協などにもあるような協同組合法の法制化が求められるとして設立されました。
 発会式の記念講演で放送大学宮本みち子教授は、「今日の若年ワーキングプア問題などは、単に雇用対策だけでは解決できなくなっている」「経済的自立だけでなく人間的関係が持てる労働が必要」と「協同労働」の重要性を指摘しました。

次は、小池議員のHPより
 都内のホテルで開かれた中央労福協の60周年レセプションには、各党から議員が出席。私はごあいさつで「60周年おめでとうございます。後期高齢者医療制度撤廃のたたかいでも派遣村でも、いつでも中央労福協と笹森清会長の姿がありました。協同労働の協同組合法制定でも先頭に立っておられます。資本と使用者にもの申すと共に、労働者同士の助け合いも労組の大事な仕事。さらなるご発展を期待します」とごあいさつし、各党代表や「連合」歴代会長とごいっしょに鏡割りをして、60周年を祝いました。