国際ツーリストビューローが加盟する兵庫県旅行業協同組合も、コンサートを応援しています。
湯川秀樹博士の平和を願う良心の詩“まがつびよ…”に、湯川すみ夫人の依頼で曲をつけられた元宝塚の諏訪あいさんからも、佐村河内さんのコンサートにメッセージが届いています。

     ◇ 世界平和を祈る仲間として・・・ ◇
         諏訪ミュージカルスクール主宰 (元宝塚)諏訪 あい

 精悍な横顔は、静けさと激しさを感じさせ、射るような眼差しは、強く深く悲しみを湛えて、見るものに何かを訴えている・・・・  そんなチラシに出会い、そして私は引き込まれた。
 “被爆二世” “全聾”の作曲家であり、作家 五木寛之をして「天才」と評される 佐村河内 守さんの日本初演のステージがあるという。
“原爆の闇と平和への光・・ ”という文字を見て私は、自分の事と重なり合わせた。
 思えば27年前・・ 湯川秀樹博士の奥様からの依頼で、湯川博士が作られた平和へのメッセージに曲をつけた。
科学者であった湯川博士は、自分達が発明した物が“原爆”という人類が滅びかねない大きな悪に使われた事に自責の念を持ち、平和を祈って作られた和歌・・・
  “まがつびよ(災いの神。ここでは原爆) ふたたびここに来るなかれ、平和を祈る人のみぞ ここは”・・・ が、それである。
 私は作曲以来「愛と平和のコンサート」と称した会等で、ライフワークとしてずっと歌い続けている。
 湯川秀樹博士生誕100年の記念の年には、兵庫県旅行業協同組合が「まがつびの歌を広める会」を発足、旅行も文化も平和であればこそ!! という事で、手を繋ぎ参加者を募り、広島平和記念公園の“まがつびよ・・”の和歌が刻まれた”若葉の像“ を囲んで世界平和を祈る100名の大合唱をした。
そこで感じたのは、広島の方にとって(長崎の方も)原爆投下の日だけが原爆を考える日ではなく、1年を通じて、皆の心の中に、原爆の苦しみ、平和への願いがずっとあるという事。
 私達、音楽で生きている者も、何かで表現し次代の子供達へ戦争のない平和な世界のメッセージを残していかなくてはならない。
この度の佐村河内 守さんの平和への思いが織り込まれた交響曲第1番を コンサートホールという素晴らしい空間で、耳で肌で、感じながら「平和への心」を一つに出来たらと思う。
 皆様も共に体感しませんか?span>



兵旅協も、下記3者名で組合員や契約施設関係者に次の通り協力を訴えています。
兵庫県旅行業協同組合(兵旅協)
兵旅協契約機関協力会
“まがつびよ…”をひろげる会

 暑中お見舞い申し上げます。
兵旅協は、平和で安全な旅の環境のため…の活動の具体化として30周年記念総会で、協力会と一緒に、湯川秀樹博士作詞、元宝塚、諏訪あいさん作曲の“まがつび…”を合唱披露し、さらに、“まがつび…”(曲、歌碑など)とその“こころ”をひろげることで平和にしようと「“まがつびよ…”をひろげる会」を発足させました。
 翌2007年8月には、広島までのツァーを組織し、平和公園の“まがつびよ…”の詩が刻まれた若葉の像の前で100人の大合唱を成功させました。
 今年の5月、ニューヨークで開催されたNPT再検討会議は、核兵器廃絶のための重要な前進があったと言われており、世界中で反核のうねりが大きくなろうとしています。このような時、“被爆2世““全聾”の作曲家であり、作家五木寛之氏をして天才芸術家と言わしめた佐村河内守氏の『交響曲第一番』の演奏会の日本初演のステージが京都であります。
 このコンサート開催は、平和を願うわたしたちと相通ずるものがあり、私たちは、コンサートの成功を兵旅協結成35周年(11年2月)記念のプレ企画として位置づけて、応援することにいたしました。
 つきましては、みなさま方には、終戦記念日の前日、盛夏の午後にこぞってコンサートへお越しいただき、被爆2世で全聾、想像を絶する耳鳴り・発作に病む作曲家がえがきあげた原爆の闇と平和への光を、体感し、平和への想いを一つにできたらと存じます。
 当日は、諏訪あいさんも来場鑑賞の予定です。span>