KokusaiTourist2010-07-23

協同労働の法制化
5日の集会、働きたいと訴える人が登場 協同労働法市民会議便り[2010年07月07日(水)]から
 5日の「協同労働の協同組合」法の即時制定を求める緊急市民集会in日比谷の集会には、東京都内でゲリラ豪雨が発生する中、約1000人が参加。
協同出資・協同経営で働く協同組合法を考える議員連盟小宮山洋子事務局長、阿部知子副会長などが出席して、次の国会で是法の成立をと意気を上げました。

 また、リレートークで印象に残ったのは、札幌から仲間5人と来た方。食品スーパーの店長として働いていたが、閉鎖で失職。200社に履歴書を送り、面接に漕ぎ着けたのが20社。就職セミナーも40参加しましたが、仕事が見つかりませんでした。失業は自分がなくなっていくような感じがしたといいます。
 ワーカーズコープの指定管理現場のスタッフ募集にも応募。56人の求人に1200人が履歴書を送ってきました。面接には700人以上が参加して、ワーカーズコープの働き方、協同組合の協同組合の説明に聞き入り、反失業のネットワークに多くの方が参加しました。
 発言した方は残念ながら採用されませんでしたが、ネットワークでの仕事おこし懇談会に参加し、同じ失業した人たちやワーカーズコープと一緒に仕事おこしに向かいました。
 今のような社会状況の中で、企業は雇用を絞り、人件費を抑えようとします。景気が上向いているという報道もありますが、大企業は使い捨ての労働力と海外での生産によって業績を上向かせています。
これまでの「雇われる」という形での仕事探しは限界に来ています。
 発言した方は反失業ネットワークの仲間と共に、札幌市に緊急雇用創出事業に「地域のまちづくりサポーター雇用創出事業」を企画提案し採用されました。ただし、これは10カ月の事業です。ネットワークに集まった仲間の経験スキルを活かせる仕事を起こしたいと訴えました。
 参議院選挙戦の最中、忙しい国会議員の方々で、リレートークには残っていただけませんでした。しかし、本当にこういう失業者が自分の苦しい経験、協同労働に出会い、自分でも仕事をおこせるんだと知り、仲間と共に踏み出した話を聞いて欲しかった。
 「協同労働の協同組合」法が多くの人の命を、暮らしを救うかもしれないと感じられたと思います。地域を豊かにする仕事創出が望まれているこの時に、一刻も早い法制化を

国際ツーリストビューローは、53年の実績をもとに、09年4月1日、組織運営を株式会社から労働者協同組合(労協)に移行させました。「協同労働の協同組合の法制化」に期待し、運動の促進に協力しています。