「自滅過程に入った

nnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn民主党政権
兵庫革新懇世話人総会から

 今日2月6日午後、神戸で世話人総会が開催され、約100人が参加。第一部では、神戸大学二宮厚美教授の“2011日本経済の行方とくらし”と題した記念講演、第二部で昨年の活動報告、今年度の方針提起にもとづく討論、予決算の確認、新役員選出が行われました。
 講演に先立つ開会挨拶で、代表世話人水田全一住職から、
葬儀が減り、直葬(病院などから火葬場へ直送)が3割もある衝撃の事実が報告され、その背景には、単に家族の絆の弱まりだけでなく、貧困が厳然とあるとの指摘がありました。また、宗教界での平和を求める積極的な動きと今後の期待も語られました。
 記念講演で、二宮教授は、「菅政権を取り巻く3つの難問」として、貧困と格差社会化の進行、内需不振によるデフレ不況、税制空洞化による財政危機の深刻化を指摘。難関突破のためには垂直的所得再配分の再構築が必要だと強調。菅政権は、
「ほっといても近々倒れざるを得ないが」、どのように退陣させるかが問題だと。民主党自民党など「野党」も消費税増税しかないとの翼賛態勢ができつつある中で、「いかなる増税もノー」でなく、社会保障などの推進のため財政再建は喫緊との運動を活発にし、大企業や大資産家からの税金を「元に戻し」(歪みを正す)、貧困層に社会的に還元する運動を展開しようと納得の議論を展開されました。時宜に適った講演で、参加者にとって、一斉地方選挙を前にして勇気の湧く講演会でした。
 総会議論でも中小業者、保育関係者、労働組合、医療団体、青年の各分野から、厳しい生活と営業、子育て、就活などの実態がこもごも語られ、切実な要求運動の取組への決意が示されました。
革新懇としてのたたかいが試される1年であることを共通認識にして世話人総会を締めくくりました。(T.MATSUOKA)