被災地激励訪問記1

KokusaiTourist2011-05-11

先月24日から26日まで、当労協の桝本が東北の被災地を訪ね、医療関係の得意先やホテルなど受入側、松島など観光地、同業者などの現状視察を兼ね激励をしてきました。何回かに分けて写真紹介します。

名取市仙台空港あたりは広域な平野部であり、海水面からそれほどの高さもない地域がほとんど。
そのため、津波が押し寄せた時は、海岸線の松林(防風林)を波がなぎ倒し、平野部のかなり内部まで猛烈な波が上がった。多くの建物が流され原野のようになった様はまさに絶句して茫然と見渡すのみであった。いたるところに、流されてひっくり返ったり、数台が折り重なるように、草のくずが絡みついた車がそのままに放置されていた。車のボディーや窓ガラスなどに「貼り紙」が貼ってある車を多く見かけた。それは、自治体が車の撤去のために貼っており、一定期間経過後に車を強制的に廃棄場に移動させることを目的にしているらしい。これらの車は、迫りくる津波で車を捨てて安全な場所に逃れた方や、また、中には、車で避難途中、渋滞で動けなくなったところに津波が襲いかかり車中で亡くなった方もいただろううと思うと、あまりの痛ましい光景を前に只々言葉がなかった。
震災後から報道ニュースなどで津波の惨状をたくさん見ていたが、その現場に来てみると、視界に入りきらない見渡す限りの広大なエリアにその爪痕がそのままの状態で残っていて、直視するのがはばかられるような思いがした。
かろうじて、家屋の形が残っている住宅でも住人は誰一人居なく、壁が抜け落ち、柱が折れ、泥水と流れた草木がまつわりついており、津波被害の恐ろしさを実感した。