震災見舞い訪問
被災地激励訪問記6最終回(4月24日〜26日)(K.MASUMOTO)
仙台近郊のバス路線、貸切バス宮城交通㈱本社を訪問し、路線バスの運行や貸切りバス事情について話を聞いた。宮城交通でも名取市東松島などの営業所で、津波被害により路線バス車両が流され使えなくなった車両があった。名鉄グループ傘下であることで、グループから路線用バス車両を回してもらい運転再開している。
宮城交通の貸切バス運行は、復興関係者の需要が多く、ほとんど毎日のように全貸切車両が動いている。貸切バスの料金面では、特に値引き運行ではなく、ほぼ通常時の料金がもらえている。
仙台空港を拠点にした仙台バス㈱は、保有車両の約半数を津波で流され使用不能になった。廃業はせずに復興に向けて努力中。
仙台市営バスは、ほとんどの路線で運転中。一部の海岸部路線は道路不通により、折り返し運行となっている路線あり。

高速道路・有料道路・一般道東北自動車道は、福島県須賀川IC」〜宮城県「仙台南IC」間の上下線共に走行した。(片道約128キロ/所要1時間10分程度) 部分的に震災による段差を修復した部分があるが、高速運転に差し支えはない。途中のサービスエリアやパーキングも通常通りの営業状態。
東北自動車道から仙台市内へアクセスする有料道路、仙台南部道路は異常なし。
仙台南部道路の仙台若林JCTから空港へアクセスする仙台東部道路は所々で段差が残っており、スピード制限あり、また片側通行部分もある。この道路は、津波被害が甚大であった仙台市若林区名取市を通っており、道路の海側一帯は、津波被害で家屋や車が流された爪痕がほとんど手つかずの状態の光景が見える。
 津波が迫ってきた時、この道路に這い上がって命が助かったという周辺住民が多い。現に、この道路を境に、反対側の地域は、津波被害がほとんど無く、左右エリアの光景が余りにも極端な違いを呈している。仙台東部道路を運行する車両も復旧工事の車両や自衛隊車両などが多く目についた。
仙台市内の市街地道路はほとんど損壊はない。郊外に向かう道は車の渋滞が常態化しているところもあり。仙台から松島方面へは道路復旧工事中があり、渋滞しがちの様子。特に塩釜市あたり
名取市仙台市若林区を通る県道10号線の名取川にかかる閖上大橋は通行止め。