DVD「大阪空襲訴訟〜原告たちの訴え〜」完成と、「黒田清さんを追悼し、平和を考える集い」での上映のお知らせ

  太平洋戦争末期、大阪大空襲の被災者ら23人が国に対して謝罪と賠償を求めた「大阪空襲訴訟」が7月11日、大阪地裁で結審しました。12月7日に予定されている判決日を前に原告たちの訴えを一人でも多くの人たちに知ってもらいたいと、「新聞うずみ火」が4月から制作を進めてきたDVD「大阪空襲訴訟〜原告たちの訴え〜」が完成。今月30日に大阪市此花区クレオ大阪西で主催する「黒田清さんを追悼し、平和を考える集い」で上映します。
大阪空襲訴訟は2008年12月の提訴以来、これまでに10回の法廷が開かれ、原告たちが意見陳述や本人尋問に臨み、戦後60年以上たってもその苦しみや悲しみは消えていないこと。二度と同じような悲劇を繰り返さないためにも空襲被害者を救済してほしいことなどを訴えてきました。
また、弁護団も、当時の政府が国民を「国土防衛の戦士」と位置づけ、空襲下でも逃げることを禁じ、消火活動を義務付けたこと。戦後も一貫して民間の空襲被災者を放置してきたことなどを明らかにしてきました。
原告は66歳から81歳。爆弾の破片で足を失った人、焼夷弾で顔や手足に大やけどを負った人、かけがえのない肉親を失って孤児になった人、一夜にして家財産を奪われた23人です。裁判には時間とお金がかかります。それでも立ち上がったのは「このままでは死にきれない」という思いからです。
DVD「大阪空襲訴訟」では、11人の原告にインタビューを行い、「夢を打ち砕かれた空襲」「裁判で何を訴えているのか」「空襲の悲惨さ」「空襲を繰り返さないためには」などについてわかりやすく展開しています。
黒田さんが亡くなって、この夏で11年。新聞うずみ火では、黒田さんの遺志である「反戦・反差別」を引き継いで毎月1回、月刊ミニコミ誌を出しており、今月号で70号を数えます。
▼日時 7月30日(土)午後1時半開場 午後2時開演
▼会場 大阪市此花区クレオ大阪西(JR環状線「西九条駅」下車)
▼資料代 1000円
▼問い合わせ 新聞うずみ火(℡06・6375・5561 FAX06・6292・8821
 メール uzumibi@lake.ocn.ne.jp

ぜひ、お越しください。よろしくお願い申し上げます。
                  「新聞うずみ火」代表  矢野 宏