「トモダチ作戦」とは何だったのか

憲法改悪ストップ兵庫県共同センター週刊ニュースに掲載された「九条の会・岩岡ニュース第48号より」を転載
  7月30日開かれた弁護士9条の会主催の憲法講座で講演された東京新聞編集委員・半田滋氏のお話の要約です。(当センターでさらに要約)
 トモダチ作戦米軍の3つのねらい』
◎米軍が、米韓合同演習に向かう途中の空母「ロナルド・レーガン」を東北沖に差し向け、原発災害に対処する「虎の子」の専門部隊を日本に送り込んだねらいは、3つある。
「日本有事・周辺有事」の予行演習横田基地在日米軍司令部に新設された「トモダチ作戦」司令部には、ハワイ太平洋軍司令部にある「統合任務部隊五一九」を移してつくられた。そして「日米共同調整所」を、防衛省横田基地陸上自衛隊仙台駐屯地の3ケ所立ち上げた。災害をうまく転用し、対中国・北朝鮮に「緊急事態時の姿」を見せつけた。
オバマ大統領は米国製原発事故拡大で米国に放射能被害等の非難が及ばないよう、日本政府からの情報が充分得られないとわかると、在日米軍家族7500人を帰還させ、原子力空母ジョージワシントンを横須加から佐世保に退避させ、さらに80km圏外しか「トモダチ作戦」を行わないと決めた。
③自動車メーカー等の下請け部品メーカーが集中する東北で、日本の国力が衰退し、もし復興のために防衛費が抑制されれば、自衛隊という「盾」抜きで米軍が直接、中国軍と向き合わざるを得なくなり、太平洋戦略の見直しを迫られる。 ・・まさに「属国日本の姿」は情けないです。さらに第48号ニュースは、
※「トモダチ作戦」の米予算は、65億円
※一方、日本の「米軍思いやり予算はこの震災渦中の4月1日に特別協定として発効しましたが、毎年1881億円ずつ5年間、計約1兆円です。国会で共産党社民党が「この1兆円を震災復興に回すべきだ」との主張は正しいと強調しています。
(こうした事実を伝えない、日本のマスメディアに怒りを覚えますね。)