ドクター安達の海外旅行記パート9 

KokusaiTourist2011-10-16

ドイツ中南部7都市を巡るドイツ環境視察ツァーその5 最終回
その1http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20111011
その2http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20111012
その3http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20111013
その4http://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20111015
6日目 2011年10月7日(金)
シュツットガルト→バーデンバーデン→フランクフルト
シュヴァルツヴァルドを行く
 9:00バスに乗り出発。シュヴァルツヴァルド(黒い森)をドライブ。雨が降っており車窓の景色ももう一つ。鬱蒼とした陽のあたらない森の中の道を行くのかと想像していたが、この道はそれほどのことはない。ただ、行けども行けども同じような景色で、雨だから視界も悪く外の景色に飽きてうとうとしてしまう。


バーデンバーデンで昼食休憩
 12:00バーデンバーデンに到着。なんと雨がやみ陽がさしてきている。1時間後に集合となり、マクドナルドのハンバーガーを買って、近くの花畑を当ってみるが、気温が低く蝶はあきらめる。市庁舎まで行き、公園の方に回ると新婚カップルがリムジンに乗るところに出くわす。このカップルと写真におさまればいい記念になると思ったが、さすがにそれは言いだせない。集合場所に行き、ハンバーガーを頬張る。小雨が降って気温も下がり、風も吹き肌寒い。これが例年の気温なのだろう。早めにバスに引き上げる。

13:15フランクフルトに向け出発
車中はほとんど寝て過ごす。
16:00フランクフルトに到着。ここで1時間の休憩でみんなデパートに買い物に行く。地下に行き、ソーセージを赤いのと白いのを2パックずつ買う。20€だった。いくつか写真を撮って集合場所に帰る。
オレンジのヤッケを着た富田さんは目立ってすぐわかる。そのためにこれを着てきたのだと、富田さん。
山崎さんから蝶の小さな飾り物をいただく。

 17:00出発、20分ほどでフランクフルト空港へ。すぐ近くにサッカー場があり、ワールドカップなでしこジャパンが優勝したところだ。バスから降りて運転手のヴォルフガングさんにプレゼントを渡し、みんなで記念撮影。搭乗手続きを済ませたところで、通訳の長谷川さんにプレゼントを渡し、みんなで記念撮影。旅行記を書いたら長谷川さんに送ろうと名刺を乞うが今日は持ってきていないので僕の名刺を渡す。メールするとのこと。



7日目 2011年10月8日(土) 
フランクフルト→仁川→関空
 フランクフルト19:45発KE906便は、20:15に離陸、正味12時間のフライトで、現地時間10月8日(土)13:05に仁川空港に到着。約2時間の待機後、15:00発のKE725便は、16:45関空に到着。
1年ぶりの海外旅行でリフレッシュ。来月は、恒例となった大阪民医連韓国フリークの韓国ツアーに出かける予定。3万円(280€)を両替していったが、財布には145€(約1.5万円)も残っていた。来年の北欧視察のために置いておこう。デンマークはユーロだったっけ? 今回は、鉄砲で撃たれそうになったり、警察に捕まりそうになったりというアクシデントもなく、自由時間も多く比較的穏やかな旅行だった。



ドイツ7都市を巡る環境ツアーを終えて
 5月頃だったか、国際ツーリストからの案内を見ていると、このドイツ環境視察ツアーが目に止まった。
 3.11の東日本大震災、それに続く福島原発事故。日本は広島、長崎の原爆、ビキニ環礁での第5福竜丸の水爆実験被曝、そして福島原発事故放射能の被害を4度も受けてきた。どうして、被爆国の日本で福島の原発事故が起きたのだろう。
 日米の原発推進勢力の強い権力に太刀打ちできないほど、反原発勢力は排除されてきていた。原発利益共同体とはよく言ったものだ。トイレのないマンションといわれる原水力発電所はなくしていくしか人類の未来はない。3.11から日本は変わって行かなければならない。しかし日本でそれができるだろうか?  
 よく指摘されることだが、日本には本当の民主主義が育っていない。世界の人と草の根の交流を続けていると、その差を見せつけられる。日本は、中国とも韓国とも違う。ヨーロッパやアメリカとは大いに違う。自分の意見を言わない、長いものにはまかれろ、お上に逆らうな、政治は政治家に任せておけ、などはその典型であろう。
 しかし、3.11以後少しずつ世の中は変わっていっている。原発をなくしていく意見に賛成の人が90%を超えているのである。右も左もまたノンポリの人も、まじめに原発をなくそうと考える人が増えてきている。これらの声をどう結集していくのか、それが私たち日本人に課せられた使命のように思う。
  東京明治公園での9月19日「さよなら原発5万人集会」に参加した。さよなら原発1000万人アクション実行委員会は、原水禁国民会議に事務局をおく。この集会への参加を全日本民医連や全労連も参加を呼びかけ、原発をなくす1000万人署名にも取り組むことを決めた。
 原水協原水禁原水爆禁止運動では、1970年代後半一時統一集会をもって以後中央段階では共闘が行なわれていない。今各地方段階で原発ゼロの会の結成が進んでいるが、3.11福島原発事故以後は、原水協原水禁が共同行動を組み、9条の会のような幅広い市民の支持を受ける運動を作っていけるかどうかが鍵になると思う。
 大阪の8団体と著名人12氏が呼びかける「原発をなくし、自然エネルギーを推進する大阪連絡会(略称:大阪原発ゼロの会)が10月15日に発足集会を開く。http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-10-16/2011101601_03_1.htmlこのツアーに参加したKさんは、一つの呼びかけ団体の会長だ。そのこともあって今回のツアーに参加されたのだと思う。まずは、地域から原発ゼロの運動を起こしていこう。右も左も関係ない。原発をなくす、自然エネルギーへ転換する、この2つの一致点で多くの市民を結集していこう。 このたびのドイツ旅行は、今後の原発ゼロをめざす運動の発展のために大いに勉強になった。3ヶ月だったが、ドイツ語会話を大学以来40年ぶりに勉強した。できるだけドイツ語を話そうとしたが、役に立ったのは、シスターに写真を消せといわれたときとウエートレスと写真を撮るときだけだったなあ。大体英語が通じるし。でもお国の言葉であいさつされるのは気持ちのいいもので、草の根国際交流には欠かせないものと思っている。

安達様、投稿ありがとうございました。