現地レポート:ケニア(1)、大自然の魅力−周遊型から滞在型まで造成可能

KokusaiTourist2011-11-20

WEB版業界紙トラベルビジョンより
ケニアのもうひとつの顔
水辺の動物観察をどう組み込むか

 マサイマラ国立保護区の圧倒的なダイナミックさには劣るが、ケニアでは水辺に集う鳥や動物を観察する楽しみ方もある。
 ナイロビから北西方面へ車で2時間ほどのナクル湖国立公園は、2011年にユネスコ世界自然遺産に登録されたばかり。湖面をピンクに染めるピンクフラミンゴで有名だが、近年はその数が減少しているという説もある。広大な湖に集まるペリカンや水鳥などの鳥類を観察できるほか、バッファローやサル、ガゼル、シマウマなど動物の種類も豊富だ。
 ナクル湖に代わってピンクフラミンゴが集まるといわれているのが、さらに北へ行ったところにあるバリンゴ湖。訪問時には約3万羽のピンクフラミンゴが集まり、湖面を華やかに彩っていた。ここには高温の温泉があり、温泉卵をつくる体験ができる。
 ケニア山の麓にあるアバーディア国立公園では、ロッジにいながら動物観察ができる。ロッジ前に水場と塩場があり、夜間はライトアップされる。ロビーに大きくとった窓があるほか、客室は全室水場に面していて、客室の窓からも水場を見下ろせる。夕食時にはロッジのスタッフが、旅行者各自に「見たい動物」の希望をとり、その動物が現れると、スタッフが客室のドアを叩いて知らせてくれる。この夜はアフリカゾウがふらりと現れ、水を飲んでゆったりと去っていった。
上記のような主要観光地のほか、滞在地でオプショナル・ツアーとして提案できる素材もある。今回は2つのオプションに参加した。ひとつは、エレメンテイタ湖での約20分のボートトリップだ。カバの観察ができ、車によるサファリとは異なる体験ができる。もう1つは、アバーディア国立公園での森林ウォーク。ケニアでは珍しいうっそうと茂った森があり、ブラック・アンド・ホワイト・コロンブス・モンキーなどの希少動物を観察できる。