ドクター安達の沖縄平和旅行記 その8 最終回

KokusaiTourist2012-03-23

安達様、ご投稿ありがとうございました。
2011年11月19日(日)沖縄時々晴れ 気温12〜16℃
 7時頃目覚め、朝食会場へ。TSさん、宋さん(添乗員)たちとテーブルを囲む。昨日カラオケは24時近くまで騒いでいたそうだ。宋さんは中国吉林省の出身。日本語を勉強して10年になる。昨年の平和ツアーで中国に行った時もお世話になった。先日、中国黒龍江省の社会科学院の人たちが大阪に来て大阪保険医協会の先生方との懇談会があったので、IK先生と参加したことを話す。僕は、何とか中国語であいさつし、自己紹介した。IK先生も大分中国語で話していた。日中友好協会の中国語会話学校に通っているところだそうだ。外国語の勉強について一しきり話がはずむ。宋さんは、日本語に慣れて時々簡字体の中国語を、日本語の漢字で書いてしまうと。池田先生は、今度娘さんのいるフランスと息子さんがいるインドへ行くそうだ。うーん、うらやましい。
沖縄美ら海水族館見学
 今日一日は沖縄の自然と触れ合う企画。午前中は水族館を見て、午後は国際通りで観光だ。ホテルの案内パンフレットを見ていると、すぐ近くに竜宮城・蝶々園というパンフレットが置いてある。これは、行って見なければ。9:00開館というから30分だけ水族館を見て蝶々園へ行くことにする。
 8:30歩いてすぐ隣の水族館へ。1975年沖縄海洋博のあとに作られた水族館で、ジンベエザメとマンタで有名という。向こうに伊江島が見える。と、誰かが鯨の潮吹きではないか、と叫ぶ。ここはホエールウッチングもできるところだそうだ。しばらく見ていたが、時間がないので1人早く水族館に入り、必要な写真をいくつか撮って、タクシーで蝶々園へ向かう。
竜宮城・蝶々園をのぞいてみる。
 9:10蝶々園。晴れているが気温が低いので庭には蝶の姿はない。温室に入って飼育小屋を覗く。ここでは、オオゴマダラを飼育しているそうだ。金の蛹で、沖縄特産種。沖縄のどこでもいてふわりふわりと優雅に飛ぶ。温室にはオオゴマダラは100頭以上飛んでるが、しかし、その他にはリュウキュウアサギマダラ10数頭とキチョウなど数頭しかいない。庭に出ても気温が低く飛んでいない。いくつか写真を撮って引き上げる。
 10:50帰りのバスに拾ってもらう。水族館では、その後鯨のジャンプが見れたそうだ。バスガイドさんも、初めて見たと言う。ザトウクジラだそうだ。撮った写真は容量が大きくメール配信のこのversionには載せられないのが残念。
バスガイドさん、疲れのたまった参加者に配慮してマイクを置く。みなさん車中で仮眠。僕はせっせと旅行記を打つ。
蝶を探して末吉公園へ
 12:25県庁前に着く。ここからは、15:50までの集合時間まで自由行動だ。まずは、昼食。みんなで国際通の中を歩く。僕は入り口のすぐ近くにあったそば屋でソーキそばを食べ、タクシーを拾って10年前に来た末吉公園に蝶を探しに行く。
日が差しており入り口の花畑にモンシロチョウ、ヤマトシジミなどがいる。公園の中を流れる川に沿って歩いて、キチョウ、オオシロモンセセリ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、クロコノマチョウなどを目撃する。しかし、蝶の数はごく少ない。気温も下がってきて蝶も飛ばなくなったので引き上げる。
帰途につく
 モノレールで国際通に戻り、買い物に。公設市場で安い海ぶどうなどを買い込む。本当に安かった下の写真の店で、泡盛の 10年物を2本。男女のシーサーも買っておく。さらに空港で紅いもタルトをいくつか買って土産とする。
 国際通に出ると、子どもたちだけのパフォーマンスが披露されていた。外国人観光客は大喜びで写真を撮っている。
15:55全員集合して、バスで空港へ。セルラースタジアム那覇球場では、巨人・阪神のオープン戦らしい。たくさんの人が球場に駆けつけて賑わっている。
16:10那覇空港、17:50発予定のANA1738便は20分遅れで離陸。関西空港には20:00頃着。手荷物を受け取った後、解散式。20:45リムジンバスで西宮へ、22:00頃無事帰宅した。
 平和ツアーを終えて ひめゆり学徒の体験を通じて戦争の悲惨さを思い知る。基地めぐりでは、基地反対闘争の粘り強い闘いに驚嘆し、励まされる。百聞は一見に如かず、現場に行ってみないとわからないことが多い。沖縄と連帯してとは学生時代によく聞いた言葉だった。このツアーで、やっとその意味がわかった気がする。
本土の私たち自身がもっと学んで、一人ひとりが考え、行動していかなければならない。