「介護退職ゼロ作戦」

男性介護者と支援者の全国ネットワークが結成されて3周年を記念して、全国各地(福岡、兵庫、長野、京都、北海道)で10月から11月にかけて、“介護退職ゼロ作戦”と銘打って、全国でフォーラムや交流会、ワークショップが開催されています。
 23日には京都で、第24回KYOあけぼのフェスティバル2012ワークショップが、「介護退職ゼロ作戦!−介護と仕事の両立支援−」をテーマに開催されます。
会場は京都テルサで13時〜15時です。(チラシ下)
報告者の一人、富田秀信氏は当労協国際ツーリストビューローの理事長です。
 
男性介護ネット3周年記念式典へ寄せられた、“応援団” 樋口 恵子様のメッセージを転載します。
「介護退職ゼロ作戦」
男性介護者が増えた
三年前ネットワークが生まれ
男性介護者がかたりはじめた
いろいろなことがわかった
男がその存在理由としてきた仕事を
介護は容赦なく奪う、ということを。
中間管理職にたどりついたミスターA
定年退職金が楽しみだったミスターB
資金繰りして店開きしたミスターC
中高年男子のささやかな未来を、介護は断ち切る
なんと多くのものが失われることか
男たちは自分の老いへの貯蓄と年金を
会社は長年投じた人材養成費とベテラン社員の能力を
そして国と自治体は、多額の所得税
社会保険料の財源を。
この年齢をのサラリーマン男性が国の財政を背負ってきた
ことを忘れてはならない。
本人と職場と国と自治体を保険団体と。
四方大損の介護退職

○○
育児家事の延長線で介護が女が一身に背負っていたころ、
男は見て見ぬふりで言った。
「だって、仕事があるもの」
介護量の激増と担い手家族の少子化で、
介護の男性化がすすんだ
仕事を失い、慣れぬ家事介護、突然の孤立。
立ちすくむ男たちが、歩き出し語りはじめたとき
世の中は気づく
膨大な数の女たち、介護を担う女たちも
男たちと同じものを失ってきたことを
男たちが介護から語るとき、世の中が変わる。
さあ、男も女も、介護退職ゼロ作戦
介護と仕事両立社会へ。
男たちと同じように女も仕事と、社会とともに生きる
介護する人が幸せでなかったら
介護される人も幸せになれません。

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