JR九州がクルーズトレイン“ななつ星”を10月より運行


 JR九州は1月4日、10月より運行する、九州一周クルーズトレイン「ななつ星in九州」の第2期予約を開始した。
 受付対象は2014年1月〜3月の出発分。2013年10月〜12月出発分は、昨年10月より予約を受け付けたが、50〜60代を中心に予約が多く、平均倍率が7.27倍になるほどの人気を集めた。今回は、前回落選した参加希望者の優先出発日なども設け対応する。
 コースは、佐賀、長崎、熊本、大分を巡る1泊2日コースと九州を周遊する3泊4日コースを用意。価格は、1泊2日コース=2人1室・1人15万〜22万円、3泊4日コース=同38万〜55万円。「まだ少数だが海外からの申し込みもある。今後もPRしていきたい」と広報担当者。1月・2月には東京、大阪、名古屋、福岡で旅行説明会も実施する予定。

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日本初の
クルーズトレイン
10月15日
発車

 JR九州
産経新聞 1月1日(火)7時55分配信
 ■水戸岡列車の集大成

 九州に今年10月15日、豪華寝台列車で観光地を巡る日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が走り始める。「九州版オリエント急行」の呼び声も高く、3泊4日で1人当たりの最高55万円という料金設定にもかかわらず、第1期分の応募倍率は7・27倍に達した。アジアや欧州、中東の旅行会社も高い関心を寄せる。JR九州は「乗客が新たな人生に巡り会える旅として九州の魅力を発信し、地域振興の起爆剤にしたい」と意気込み、着々と準備を進めている
 ななつ星は、機関車と客車7両の計8両で編成される。世界的工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が、「くつろぎの空間」をテーマにデザイン。年明けからインテリアや客車の製造が本格化する。
 水戸岡氏は九州新幹線をはじめ、観光列車「海幸山幸」や「A列車で行こう」など、JR九州の数多くの列車デザインを手掛けてきた。木材を多用した内装、温かみあふれるデザイン、景色を重視した大きな窓が特徴といえる。
 水戸岡列車の集大成となるななつ星も、やはり木材が持つ質感を前面に打ち出す。外国人客が九州旅行を感じ取れるよう「和のイメージ」を強調するという。山林に自ら入り、使用する木材を選ぶという水戸岡氏だが、「客が列車の中で数日過ごす寝台列車は初めて。良い物を作るために非常に苦労している」と話す。
 客車を製造するのは、山口県下松市の日立製作所笠戸事業所。台車や外装の完成後、JR九州小倉工場車両センターに移され内装が施される。夏ごろに完成し試運転に入る計画だ