地球へ途中下車第５回
素敵な熟年ご夫婦の１年間世界旅行の記録
前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130210
第５回は『旅の準備編』と『マレーシア』、『シンガポール』です。
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旅の準備編
【予防接種の予約】
2011年06月02日(木) 11時53分16秒
ヤバかった…
世界旅行へ行く旅人はたいてい、予防接種を受けて行きます。南米のボリビアのように黄熱病のイエローカード（予防摂取証明書）がないと入国できない国があるし、インドなどでは犬などの動物に噛まれたら狂犬病の疑惑濃厚、発症すれば致死率がきわめて高いからです。
私たちは黄熱病と、狂犬病・破傷風・A型肝炎の１回目を大阪検疫所で、２回目を市内の病院で接種する予定です。
２回受けるものは４週間空ける必要があり、黄熱病は打ってから１カ月は日本を出国しないほうがいい、とあるので、予防接種に関してはずいぶん早くから情報を集めて準備していました。
でも、黄熱病や破傷風のように一度ワクチンを打てば10年免疫力があるものもあるれば、狂犬病のように効果が半年から１年というものもある。…ということはあまり早くから接種しても一年の後半がカバーできないことになる。というわけで効果的で、かつ日程的に余裕のあるスケジュールを考えていたのです。
ところが…
GW、４月の終わり頃、妻の左のほっぺたにポツンとひとつ、ニキビ…？
ん？ 昨日の焼き肉、脂濃いすぎ？ ホルモンのバランス崩れすぎ？
…？と思いながら、さりげに無視してたら、そのニキビの３㎝ぐらい上に２コめが…。さすがに、えっ何？ 何？ …と思う間もなく、今度は同じ左の耳の脇にもポチポチ、そして耳の中にも！ 耳の中は痒いわ、掻いたら痛いわ。で、腫れてきた！
…こっ、これはニキビ等ではなく、何か内部疾患的な原因によるものではないか…。侮ってる場合ではない！ とGW開け、近くの病院の皮膚科へ行きました。
医者はあっさり一言。 「帯状疱疹」。 ？
帯状疱疹って…亡くなった母もうちにいるときなったことがあるけど、あの、子どもの頃にかかった水疱瘡のウイルスが体内の神経系の奥に潜んでいて、それが疲れやストレスで出てくるってあれ？ 要介護のお年寄りの病気だとばかり思ってた。そして脇の下とか背中に出るんじゃあ？
顔面もアリですか？
（神経系に沿って発症するので、身体の左右どちらかに症状が出るのが特徴ですが、顔の場合は三叉神経なんですね）
病気に関してはやたら詳しくなり、幸い、症状は軽いみたいで、一週間、抗ウイルス薬バルトレックスを飲みきったら、よっしゃーヽ(`Д´)ノ
…と、ここで問題が発生…
帯状疱疹はいわば水疱瘡。マイ水疱瘡リターンズ。ウイルス性の病気なので、発症すると一か月は予防接種が受けられないことになっているのです。
およよ…（思わず、なつかしの桂三枝になってしまった）
出発日が７月３日で、それまでに２回目が終わっていなければならず、その４週間前が１回目で、大阪検疫所で黄熱病予防接種しているのは週１回、水曜だけで…ってことは６月１日に１回目を受けないといけない計算。…病院で帯状疱疹が発覚したのが５月10日…。一か月空ける、っていつの時点から一か月？
もしかしたら、予防接種が受けられない、って事態がアリエール？ 海外で２回目打つ？ 出発日遅らす？
…おそるおそる検疫所に電話して医者に聞いてみました。すると、ウイルスが一番多く、活動が活発な（＝一番感染力が強い）時期は、よく言われるように、
最初のポツッが出る直前、つまり自分でまだ気がついていないとき。ということは私はGWはじまり頃４月29日頃だったから、６月１日ならなんとか1ヵ月経過クリア！ ６月29日以降に２回目を打てば出発までにギリギリ間に合う！
大丈夫！ 助かった…(｡・ε・｡)=３
…と、ホッと安堵。ない胸をなでおろしたのが敗因。
６月１日の大阪検疫所の接種申し込みは、前週の木曜日の朝８時30分から。
ところが、その日、夫が朝から用事で外出した。
申し込み時は、健康状態などの問診があるため、必ず本人各自が電話、と聞いていたので、帰って来て２人そろってから電話しよう、と思っていたけど、なーんだかイヤな予感がして、先に１人だけで電話して、２人分、取っておいてほしいこと、夫にはあとから電話させます、って言おう…と昼前に電話したら、なんとその日に限って朝から予約が殺到！ 最初、枠が１人分しかありません、と言われた！
出発日を言ってなんとかムリムリ２人分、とってもらったけど、
危なかった…
みなさんも予防接種の準備はお早めに！
…それにしても帯状疱疹、インドで発症しなくてよかったです…。
顔にポツポツ…なんの伝染病かと真剣にビビったと思います…
(*￣Oﾉ￣*)
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マレーシア
【７月のペナンは黒服とドリアンがいっぱい！】
2011年07月08日(金) 23時34分31秒
７月７日
（妻・記）
ついにその日がやってきました…
人生・初ドリアン体験！
…
あの、味は天国、臭いはウ○チ、と言われている果物の女王、ドリアン…。
ペナン・ヒルを降りて、極楽寺へと向かう露天の通りで、大量のドリアンが道にころがっているのを発見！ まさにドリアンだらけ。通りがドリアンで埋め尽くされているではありませんか。
豪快にその場でさばいて、一個ぶんまるまるをケースに入れて10RM（280円）。
結構なお値段です！（夫と妻、すでに物価の感覚が東南アジア仕様になっています…）。
チャンス！ 早速、よさげなブツを直感で選び、さばいてもらいました。
さて、屋台でラクサを食べ終えたあと、いよいよ初ドリアンに挑戦！（日本から持参した箸が大活躍！）
…ところで、妻はペナン・ラクサの大ファンです。ペナンラクサファンクラブ日本支部ができたら、間違いなく会員になります（支部長をやると言わないところが小さい…）。アジアにはベトナムのフォー、台湾の線麺、中国のジャアジャア麺、大阪のきつねうどんなど、おいしいヌードルスープがいろいろとありますが、ん〜ん、やっぱりラクサ最高！ 毎日でも毎回でも食べたいです。しかもお値段一杯3.5RM（100円）！。
…閑話休題（さて）
ドリアン最初の一口
…
…
おいし！
ちょっとクセになる系の魅惑的な味。薄皮がやぶれて中のクリームが口のなかでこぼれるときの至極の幸福感。。。マンゴ、パパイヤ、バナナ、アボガド、生クリームに似てるけど、どれとも違う。極上のジェラードのような風味。
ウ○チの臭いは…しない…？ 夫は少しする、と言っています。熱帯系・クサヤ系の臭いはするけど？ …強いて言うなら、どちらかと言えば、むしろ食感が…ねっとりとしたクリーミーな舌触りが似ていると言えなくもナイ…
きっともっと熟れてくると、発酵して甘さがもはや退廃的なまでの至福に変化し、臭いも強烈になってくるのでしょうか？ 今回、体験したのはかなりフレッシュでラッキーな物なのかもしれません…
…ところで７月のペナンは中東からイスラム教のカップルや家族の人たちがリゾートにたくさん訪れます。同じイスラム教でも戒律の違いでしょうか。カラフルなスカーフを頭に巻いているだけのマレーの人、黒いスカーフを頭に巻いている人、全身、黒づくめだけども顔を出している女性もいますが、全身黒で目だけが出ている女性は、私たち日本人にとってはまだまだ珍しく、最初はなにか異様に感じてしまいました。
…これもアジアのなかでは非常に国際色の強いマレー・ペナンならでは光景でしょう。
お料理的にも普段の生活でも、マレーのものと、中国、それからインド、インドネシアや中東がかなり混ざり合っているようです。
…そんなペナンともお別れ。フェリーでまたまたバタワースに戻ってきました。
７月７日、深夜23時、バタワース発のクアラルンプール行き深夜特急に乗り込み、マレー半島縦断列車の旅を続けます。
２等車、上下段寝台で２人で86RM（１人1200円ぐらい）でした。
クラアラルンプール到着は明日の朝、６時です。
列車はガタゴト、南をめざします。
下の段からはすでに夫のにいびきが聞こえてきます…。
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シンガポール
【大都会シンガポール】
2011年07月09日(土) 00時59分59秒
クアラルンプールからさらにマレー鉄道にゆられること７時間、ついにマレー半島の南端、シンガポールまで到達しました！
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のんびりとしたタイ、エキゾチックなマレーシアを通過してきた夫と妻にとっては突然えらい大都会に迷い込んだかんじです。
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明日は世界三大がっかりのひとつと言われているマーライオンを見に行きます！
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シンガポール
【マーライオンは世界３大がっかりか？】
2011年07月10日(日) 01時35分27秒
たくさんのコメントやメッセージ、ありがとうございます！ネットの環境が完璧でなく、お返事がかけませんが、全部見ています！これからもよろしくお願いいたします！ 夫・妻
…さて、クリーンでグリーン、洗練された感じのする大都会シンガポール。アジアであってアジアでない。無国籍な未来都市。
物価はタイ・マレーシアのしっかり倍ぐらいです。
１シンガポールドル＝６８円ぐらい。
…でも、
暑い！
…
思わず、マーライオンの水、飲んでみました…
でも、やっぱり暑い！
タイよりマレーシアのほうが暑く、マレーよりシンガポールのほうが暑い気がする…
順番に南だからか？
…と、そのとき、夫と妻の目の前に巨大なタワーが…
おお！あれはもしかして世界一高いところにあると言われているプール！
そしてス○ップが出演する、○フトバンクの例のＣＭに出てくる、あのホテルのタワーではありませんか！
あの上で泳ぎたい…
（※ホテルのゲストでないと泳ぐことはできません）
高いところが好きな夫と妻は、とにかく上まで登ってみることにしました！
…やっぱり、ホテルのゲスト以外は泳ぐことはおろかプールサイトへの立ち入りも禁止。専用のエレベーターで上がって、舳先部分の一部分にだけに入ることが許されています（入場料200シンガポールドル＝1400円ぐらい）
立ち入り許可エリアからの盗撮画像（？）で、世界一の空中プールの雰囲気だけお楽しみください。（足だけでもつけたかった…）（海側がすごいんですよね）
来月はシンガポールの独立記念日。マーラオンが見える海ぞいのホーカー（屋台村）で晩ごはんを食べていると、前夜祭みたいなイベントをやっていました（本番まで何回もやるらしい）。飛行機からパラシュートで降りてきて舞台に表れたり、アクロバット飛行などゴージャスなショーをやっていました。
最後は打ち上げ花火。
例のＣＭのラストシーンは、たしかこんな感じだったでしょうか…
とうとう真下まで来ました。さてどっから上がるんだい！？
