地球へ途中下車第19回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130324

今日はベルギーと準備編一つです

2011年08月13日(土) 04時18分31秒
ベルギー
【中世のまち、ブルージュ
ブリュッセルセントラル駅からIC(インターシティ)で約1時間。
天井のない美術館、ブルージュ世界遺産のまち)へ行きました!
ユーレイルパスはイギリスからユーロスターに乗ったときにヴァリデートが済んでおり、何もせずにそのまま乗りこむことができます。一台早い9時の列車に乗ることができました! 1等車は空いているし、やっぱり便利です!
中世そのままのまちなみ


石畳を駆け抜ける馬車のひずめの音、鐘楼のカノンの音がブルージュの音です…
無数にあるチョコレートショップ、かわいいレースやさん…
鐘楼のてっぺんからのまちの眺め
(鐘楼に登るのはかなりきついけど、この景色が見られるのはここだけだしなあ)

ほんとうに中世がそのまま残ったこんな町もあるんですね!

ブルージュに一泊してもよいかな…と思いましたが、ブリュッセルから1時間で行くことができるし、まちなかは3〜4時間ぐらいで回ることができます。
日帰り観光にお手頃な距離です!


2011年08月13日(土) 06時06分52秒
ベルギー
ブリュッセルの3分小僧】
若かりし頃、日光東照宮に行った。
見ざる、聞かざる、言わざるを捜した。

ブリュッセルに来て同じように小便小僧を探した。
…見つけた。
小便小僧と一緒にカメラに収まりたい君。
カップラーメンではないが3分間我慢。
きっとシャッターチャンスが来る。
だって、小便小僧と見た人は大体、3分以内で満足してしまうようだ。
見ざるの猿を見た人も同じように写真を撮ると3分以内にその場を離れるように。

左甚五郎の忘れ傘、これを捜すのが楽しみだ。
ガイドには丁寧にその場所を書いてある。
…見つけた。
みんなは約1分、写真を撮るだけその場にいる。
小便少女は、ガイドブックには書いていない。
見つけると写真を撮るだけ、その間、約1分。
捜すのだ。観光客が約1分だけ立ち止まるその場所を─。

小便小僧は世界の3大がっかりの名所だそうだ。
世界一美しい広場のそばにある。その広場をじゅうぶん楽しめば、
3分間しか見るに耐えられない小便小僧はがっかりではなく、楽しい付録と思える。

2011年08月15日(月) 04時38分23秒
ベルギー
【ヨーロッパの服装】
ヨーロッパの夏の服装には驚かされる。
ノースリーブから皮ジャンまで…。
ファッションの多様性は個人主義、文化の多様性…。中高年はとかく安心するために答えを捜す。
ファッションの傾向と対策を検討する。

閃き!
暑い国から来ていると思われる人は皮ジャン、トレーナーなどしっかりとした上着を着ている。
寒い国から来ていると思われる人はノースリーブなど少しでも日焼けできる軽い服装をしているようだ。

では、現地の人の服装は…スーパーなどの衣料品店に行けば分かる。
半袖しか売っていない!

北海道よりさらに北にあるヨーロッパ、我々にとって夏でも半袖は寒い。
衣料品店を見つけては長袖の服を捜すが、半袖しか売っていない!
観光地の衣料店はさすがにワールドワイド、ノースリーブから皮ジャンまである。
夫 怒る!
ヨーロッパの観光地は日本とおなじく女性しか客でないのか、男性用が無い!
妻の寒さ対策はいちおう完了。
これから更に北上する=寒くなる
長袖が売られている衣料店を捜し歩く日々が続きそうだ。

(妻・記)
日本を出てから一か月間の、東南アジア、インドではとにかく暑さに対する対策をどうするか、いかに涼しく過ごすか、そればかり考えて、寒さに対する備えなんて考えもしなかったです!

だけど、ヨーロッパはやっぱり緯度が高い! 持ち物、衣類、総見直し!
…このぶんだと一年後に日本に帰ってくるときは、頭のてっぺんからつま先まで、すべて異国のファッションに身を包んでいそうです!

2011年06月12日(日) 11時56分07秒
旅の準備編
【ヨーロッパはユーレイルパスで…】
シェーンケン協定のおかげで、きっちり3か月、駆け足で周ることになったヨーロッパ一周。(半年ぐらい、のんびりできると思っていた…)。やはりユーレイルグローバルパスを購入することにしました。
ユーレイルグローバルパスはヨーロッパ22か国の国有鉄道の一等車が3カ月間、乗り放題になる鉄道パスです(セーバーで約15万円ぐらい)。他にも15日、21日間、1か月、2か月、国の範囲も1〜3か国、25歳以下限定のユースパス、2人以上で行動を共にするならセーバーなどの割引、といろいろな種類があります。
ユーレイルパスに関しては諸意見あり、純粋に交通費を節約する、安くあげて元をとるためなら買わないほうがいい、鉄道に乗りに行くことが主要な目的でもなければ、移動の都度、切符を購入するほうが結果的に安くつく、という意見が最近では大方のようです。
でも、切符を買うために並ばなければならないヨーロッパの駅の窓口ってどこも、いつも、混んでるって言うし、英語でさえ完璧ではない我々にとっては、駅に行けばいつでも自由に一等列車に乗り込めるフリーパスは安心感だけでも大きな値打ちがあると思います。
もちろん、ユーレイルパスでも全席指定で予約が必要な列車に関しては、予約しておく必要があります。
一昨年の秋、夫と妻はパリのモンパルナス駅からTGVに乗って、レンヌでバスに乗り換え、2人でモンサンミッシェルに行ったことがあります。TGVの座席の予約は日本からフランス国鉄のHPに直接アクセスして取りました(フランス語ですが、予約の画面のところでは英語に切り替わるので…なんとなくクリアできました)。当日の朝、駅の窓口で、「じ、じゅ ぶーどれ…」と言いかけると、

「ごちゃごちゃ言ってないで、さっさとその手に持っている、予約内容をプリントアウトした紙を見せな!」

…と言わんばかりの仕草でうながされ、黙って差し出すとすぐに乗車券を発券してくれました…。が、そのときもやっぱり、窓口には先に何人か先客が並んでいて、順番を待ちました(しかもフランス人って窓口での一人一人との対応がやたらと長く、それをみんな、文句も言わず辛抱強くひたすら待っているのですよね。but 我々外人に対しては極端に対応時間短いので、たぶん業務とは関係ないことをしゃべっていると思われ。「○○へ行くの?今ちょうどいい季節だよね。僕の妹が住んでるよ」「へーっどこに?」「△△さ」「そうなんだ。あそこもいいって言うよね」「△△に行くんだったら」…みたいな)(`×´)
それを思い返してみても列車に乗るたびに、切符を買うのに窓口で並ばなくてもいいのはやっぱり便利だしストレスが少ない、と思います!
…ヨーロッパの多くの駅には改札がなく、チケットを持って直接、列車に乗り込み、列車の中で車掌さんが検札に来られたら、チケットを見せるのですよね(信頼で成り立っている大人の社会というか社会と個人との関係が紳士的ですね)。ユーレイルの場合はそこでユーレイルパスを見せるのでしょう。
トーマスクックの時刻表を見ているとRマークがついた予約が必要な列車は大きく移動するときに使う新幹線のような列車で、隣の国まで乗り継いで行ったり、国内を移動する在来線などは予約なしで乗れるようです。

…ところでユーレイルパスと共に、鉄道の旅の必需品が、ヨーロッパの鉄道の時刻を一冊にまとめたトーマスクックの時刻表です。
このトーマスクックの時刻表は大変面白くて、本当に楽しい本です。
地球の歩き方社から日本語サポート版が出ていて、2011年夏・秋版は6月13日発売予定になので、今回の旅行ではこの最新版を持っていくつもりです。
私たちは1年ぐらい前に中古の2009年度版をネットオークションで購入して、見方とか使い方に慣れるため、ずいぶんと、欧州空想旅行を楽しんできました。
各エリアの地図が最初にあり、主要な都市間がいくつのも線で結ばれています。その線の上に書いてある小さな数字がそれぞれの路線の時刻表番号に対応しています。そのページを見るとその間にある駅と、各駅を通過する列車の時刻がわかります。日本のJRの時刻表を過去に一度でも使ったことのある人なら基本的にルールは同じなのでうれしくなって、すぐに使い方はマスターできます!
 
昔、時刻表のトリックをつかった松本清張の『点と線』という小説を読んだことがありますが、松本清張がまだ生きていたら、ぜひこのヨーロッパのトーマスクックの時刻表をつかった小説も書いてほしかったなあ…と思っているのは私だけではないと思います。たぶん。

自宅に居ながら2000円でできるヨーロッパ鉄道の旅、テツちゃん(鉄道ファン)でなくてもハマること請け合いなので、ぜひ一度試してみてください!