地球へ途中下車第43回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130608


ついにヨーロッパアルプスに向かいます。ユングフラウマッターホルンなど…

2011年10月24日(月) 04時55分47秒
スイス
ユングフラウよっほー♪】
ヨーロッパを観光するなら、ユーレイルグローバルパスがお得だという話は何度も書きましたが…
なかでもこれは、「値打ちだ」と思ったのは…
インターシティーごとフェリーに乗せて海を渡ってしまう、ドイツ→デンマークの渡り鳥ルート…
そして、今回の、スイス。ゴールデンパスルートのパノラマ列車などの景勝列車です!


この景勝列車のファーストクラスにユーレイルパスで乗ることができるのはゼッタイにお値打ちです!

ジュネーブで1日、ゆっくり遊ぼうと思っていたら、アヴィニョンのホテルでテレビの天気予報を観ていた夫、
「明日、ジュネーブを朝早く出て、その日のうちにインターラーケン、ユングフラウヨッホまで行ってしまおう!そうでないと次の日は昼から天気が崩れる!」
と言い出しました…

というわけで…

ジュネーブに着いたのは暗い夜…そしてジュネーブを出たのは、まだ暗いうちの朝…

乗り換え3回しましたが、11時にはスイスのど真ん中、ユングフラウヨッホの玄関口、インタラーケンにやってきました! (乗り換え列車はたいてい隣のホームで待っていて、乗り換え時間5分とかでも間に合いました。現地に行くとわかりやすい時刻表が駅のそこかしこに置いてあるので、迷うことはありません…)。

インターラーケンの駅のコインロッカーに鞄を預けて、ここからはユーレイルパスの使えないユングフラウヨッホ高山鉄道で2時間15分。

ヨーロッパ一高い標高(3571m)の駅、ユングフラウヨッホは氷河のなか(?)にあります。
山頂近くになるとずーっと岩盤の中のトンネルを通りますが、途中で2駅、岩盤をくりぬいて外が見られるようになっていて、ここで5分休憩。


いよいよ山頂駅に到着。
気温は氷点下です。氷河で作った氷の宮殿(迷路?)や展望台、レストランがあります。氷原へ出ることもできます。だいたいここでゆっくり過ごして2時間半です。


クリームのお菓子にお砂糖をまぶしたお菓子のようです。


ふーすごいです!

でも高度が高いので高山病がすこしきます…。ゆっくり歩く、階段は一段一段上ったほうがよさそうです。

それにしてもスイス(観光地)の物価は高い!
氷河の見えるレストラン、水のボトルが5,5スイスフラン(約500円)…って、クラクラめまいがするのは高山病だけではない!

ほんとうによく滑ると思ったら、足もとは雪ではなく、氷河で氷なんですね!影が青いです。

妻、いちど、こけました

…小心地滑です!









2011年10月25日(火) 15時50分12秒
スイス
【その雲、ちょっとマッタ〜ホルン!】
夫の預言は的中、(天気予報とおり、とも言う)、
本日、午後から山の天候は崩れてきました…。

マッターホルンの麓のまち、ツェルマットに向かう列車の車窓から見ると、空は晴れているのに「なぜあそこの山にだけ、なぜか雲がてんこ盛りに…?」と思っていたらそれがマッターホルンでした…

登山列車を待つ間、まちから見上げたときはぎりぎりマッターホルンの山頂のとんがり帽子が見えたんですが…

ゴルナーグラート展望台まで登る登山列車の途中からその姿にいよいよ雲がかかりはじめ…

展望台に着いたときにはマッターホルンの姿はマッターく、隠れてしまいました…

…にもかかわらず、それ以外の4000m級の山々のパノラマ、氷河が山の峰々を流れだした形で凍りついているダイナミックな姿はまさに地球の躍動、というかんじで、じゅうぶん興奮させられました!



それにしても標高3089mの高さまで鉄道を引いて、展望台をつくるってすごいです!
途中にはいくつか駅があり、自由に乗り降りができ、みな、一駅ぶんとか歩いています。本格登山の人もなかにはハイキングきぶんの軽装の人もいます。

これは…たいして山好きでない我々も、歩いてみたい!と思いました。

マッターホルンはもちろん、4000m級のすばらしい山々や氷河をまじかに眺めながら山歩きできるなんて、本格的な登山家でもない素人がそうそうできることではありません。そばに鉄道が走っているから遭難することもなさそうだし。しかも夏のシーズンはいま雪がつもっている高原がお花畑になるそうです。

山歩きが好きな中高年にはたまらんと思います。

ユングフラウヨッホが晴天だったので、一勝一敗?か!

2011年10月26日(水) 05時50分51秒
スイス
【お金持ちならスイスはいい】
つい、4、5日前、ニースの海岸で泳ごうかどうしようか
言ってたのに…

今朝、ツェルマットは雪でした…

8人部屋のドミトリー、暖房入ってない…寒っ!
(スイスは宿泊費が高いので、ずっとドミに泊っています)

 …凍死するかと思いました。

それに比べてローザンヌは温かです。



スイスは…もしも私たちがお金持ちなら、スイスがいちばんいいと思います。

日本と少し似ています。
なんというかこまやかな配慮とか、確かとかが。

まず電車の時刻が正確で遅れません。24分着は間違いなく、24分に着きます。これはヨーロッパのほかの国ではありえなすことです。たとえ乗り換え時間が5分でも余裕で乗り換えることができます。

駅の表示はドイツ語であるにもかかわらず、適切な場所にあり、わかりやすくかつ正確なので、だいたい理解でき、戸惑うことは少ないです。
電車の車両もきれいで安全性が高く、トイレも清潔です。

ジュネーブ、インターラーケン、ツェルマット、ローザンヌと降りましたが、どのまちの駅前もそれぞれ個性的で、きれいです。治安がよくて、すさんだまちはどこもありません。(だいたいひとつの国で2、3か所移動すると、一か所はよくても、ここは荒廃しているな、というまちがあるんですが…)(フランスのマルセーユのように)
(ついでに治安の悪いまちは、落書きとゴミが多いです)

スーパーとかで買ったハムのパッケージもめくりやすい角っこの三角がついていたり(これもヨーロッパのほかの国ではあまりない)、使う人の立場をよく考えて配慮された製品が多く、そういうところもなんとなく日本との共通性を感じます。

ヨーロッパで医者にかかるなら
医薬品を買うなら

スイスだな…と思いました。

ただ、物価が高いです。

よって、お金持ちなら、間違いなくスイスです…。

お店で食べようかと思ったけど、高そうなので、スーパー(COOP)で買ってきて、ユースのキッチンでチーズフォンデュをつくりました。(さすがスイス、フォンデュの串が置いてあった…)
いままで食べたフォンデュのなかで一番おしかった!

隣でも一人、もそもそとパンを食べていたバックパッカーふうの中年男性、
「OH、チーズフォンデュ!…」
と感心するので、
「一緒にどうぞ、どうぞ」と言ってすすめると
「ありがとう、ありがとう」と言って、2切れ、3切れ、食べます。
「ところで、wher are you from?(お国はどこですか?)」
と聞くと(ユースホステルはいろいろな国の人が泊っています)
「スイス…」

……

……
大爆笑でした…

夫、いまから、うどんの作り方、覚えたいと言っています。