地球へ途中下車第47回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130622


今日からフランクフルトを後にアイルランドに向かいます。

2011年11月05日(土) 05時12分48秒アイルランド
アイルランド行き格安航空は機内自由席】
まじであぶなかったです。

フランクフルトにはマインとハーンと、二つ空港があることに気がつかず、あやうく有名なほう、近いほうのフランクフルトマイン国際空港に行くところでした…

ハーン空港はいわゆるフランクフルト空港からバスで1時間30分のところにあります。主に格安航空が利用する空港です。

私たちがネットで購入したフランクフルトからアイルランド・ダブリンまでの航空券はハーン空港発なのでした。

RYANAIRはヨーロッパでは有名な格安航空会社です。

フランクフルト─ダブリン間、一人49ユーロ(すべて込み)! 

安ッ!

そのかわり、予約券はダウンロードしてプリントアウトして持参が必須。それがそのまま搭乗券になります。持ってこなかったら40ユーロの課金…。ってチケットが50ユーロなのに罰金課金が40ユーロ?
荷物は機体預けが一人に一つで15キロまで。厳密。機内持ち込みが一人ひとつ10キロまで。
…これも重量オーバーの課金が1キロにつき20ユーロ。

夫と妻の機体預け荷物、13,8キロと14,7キロ。ぴったりに振り分けました。

…搭乗手続き終了。

「ハイ、これが搭乗券ね」、って自分でプリントアウトしていった紙にハンコ押してサインしてあるだけ。

あれ? でもこれって、座席番号が書いてないよ…

座席番号は?

「…自由席ですよ」

飛行機の自由席ははじめてです!
このぶんだと立ち席もありか?(それはない…)
…さすがに立ち席はなかったけど、それぐらいのいきおいでほぼ100%、満席状態でした。まるで長距離バスふうです。

機内ではドリンクも食事などの一切のサービスはなし!
スナック類も缶ジュースも全部有料!
かなり商売熱心!

…2時間の快適な(?)空の旅でアイルランド・ダブリンへやってきました!

2011年11月06日(日) 05時49分28秒
アイルランド
北アイルランドに行ってキタ】
昨日、無事、アイルランドに着きました。

…実は準備段階で抜け落ち、アイルランドに関しては何の情報本も資料も持っていないことに、おとといになって気がつきました…(おっとどっこい)

空港からホステルまではエアバスで順調に行けたのですが…
(現地の人はみな親切でやさしいです。エアバスの運転手さん、私たち、食糧の入った袋をバスのなかに忘れて降りてしまったのですが、10mぐらい行ってからバスの運転を止め、わざわざ降りて届けてくださいました!感動しました)
(…しかしダブリンの道はくねくねしていてややこしいです…)


さて、どこを見るか? どこに行くか? すべてこっちに来てからネットで調べたり、現地で情報を集めたりしているので…やっぱりわからないこと多いです…

今日は北アイルランドのベルファーストという街まで(ダブリンから2時間)行ってきました(←ムダ足とも言う)。
…ほんとうは行けたらそのままジャイアントコーズウエイ(世界遺産・石柱の海岸)まで行きたかったのですが、もし今日が平日なら日帰りで往復できたようですが、土曜日でバスの本数が少なく、行くと今日中に帰ってこれない…そして明日も日曜でバスがないので、行くと帰りはあさってになる…ことが途中で判明。
( ̄ー ̄;

…無事、調査(?)を完了した2人は、ベルファーストの街でオールドマーケットなどを楽しみ、またすごすご帰ってきたのでした。

ジャイアントコーズウエイは雨でなければ、アラン島から帰ってから、火曜日に改めて再チャレンジすることにします。

…ところで北アイルランドは同じアイルランドでも、イギリス領。オールドマーケットでユーローが使えないので焦ってしまいました…(アイルランドはユーロー圏)。
ところがこのポンド、アイルランドポンドで、イギリスのポンドとは種類が違う(ちなみにスコットランドのポンドもそうでしたが、どちらも地域限定でイギリス本島では使うことができません…ややこしすぎるぞUK…)。

北アイルランド情勢…複雑です。


明日は手編みセーターのアラン模様で有名なアラン諸島へフェリーで渡り、島で一泊します…

※画像(写真)がうまくアップロードできません。またそのうち追ってあげておきます!

2011年11月08日(火) 19時17分26秒
アイルランド
【アラン島で恐怖の宿体験】
ネット不通のアラン諸島、イニシュモア島から無事生還しました…。


おととい、ダブリン・ヒューストン駅から列車で2時間半。ゴルウエイの町にお昼前に着き…
ゴルウエイに着いたらまずすることは、アランアイランドフェリーのオフィスを探して、イニシュモア島行きのフェリーチケットを発行してもらうことと(予約は前日、ネットから申し込んだ)、フェリー乗り場まで(1時間)のバス停を教えてもらうこと。フェリー代往復(25ユーロー)、バス往復7ユーロ。

ブログを読むととみなさんだいたい、このゴルウエイの町で一泊して午前中のフェリーで島へ渡るようなんですが(フェリーは朝と夕方の一日2便しかない)、われわれはゴルウエイに夕方までいて、夕方のフェリーで島へ渡り、島で2泊して、なか丸一日を島で使って、その次の日の朝の船でゴルウエイに戻ってくることにしました。

フェリーの出発は午後6時30分、港へ行くバスの出発が5時15分。それまでゴルウエイのまち見学です。
古い港町で、古い町並みがそのまま残っています。


カラフルなパブ。


お昼はパンとスープとギネスビール(アイルランドではよくある組み合わせみたいです)(スープと呼ばれていますが、日本人的にはシチューです)。


…さて、バスで1時間、港からフェリーで1時間。アラン諸島で一番大きなイニシュモア島に着いたときは、すでにとっぷりと日が暮れていました…フェリー会社で聞けば、島で唯一のスーパーマーケットは6時(日曜日は5時)で閉まる。それ以降は買い物をする場所がどこもない…ということで食糧も水も買い込み、準備万端…。

…のはずが…

経験則:
 離島に渡るときは明るいうちに行け!…

フェリーのなかであんなにたくさんいた地元学生ふうの「はしがころげてもおかしい」ギャルたちはかき消すようにどこかに消え…フェリーから降りてハーバーを歩きだしたのはインド人親子3人と、あと一組だけ。どちらも自分たちがいくべき方向を知っているようす…島の地理を知らないのはどうやら我々だけのよう。

「…まず島で唯一のスーパーをめざして、そこを右だったよね」
「うん。とりあえず、ここを左かな?」

ハーバーを出てとぼとぼ歩いていると、ワゴンふうの車が…(島の乗合タクシーのようです)

「どこへ行く?」

「アーティストホステル」

「あーそれなら、左に曲がって、スーパーを右」

「サンキューサンキュー」

しばらくすると、そのワゴン、先で止まって待っていて、「乗っていけ」と。車内にはもう一人女性が乗っています…

ありがとう、ありがとう。ここは離島。ここは好意に甘えることにします。

ところが、ワゴン、スーパーの前を右に曲がるとあと、坂道をぐんぐん、かなり上まで進みます。
(ネットでは2、3分と読んでいたが?!)

「えっ? こんなに遠かったんだったけ????」
顔を見合す2人。

さらに道をはずれて森のなかに入り、道は狭まり…
えっ、うそ?
一軒の家の離れのような場所の駐車場で車は止まり…

一人の女性が現れ
「この人につてい行け」と。

ちょっと、ちょっと…ここ、絶対、ホステルじゃないよ。まったく看板もないし、真っ暗だし、普通の民家だし。だいいち他に誰も客がいないし。

そして家の中に入ると、普通のキッチン。

「well come、well come。ここがあなたたちの部屋。すぐにベットの用意をするから、そこに座って。私はマリア。あなたたちの名前は?」。

え? 名前はって? いまからベッドを用意する、って、それは飛び込み宿のときのノリ。私たちネットで予約してきたはずだけど…。

「あのー、ここは…アーティストホステル?」

「yes、yes。コンピューターがダウンしているのよ」

「……(ほんとうだろうか?)」

そしてこの映画「ミザリー」のベッシースミスのようなやたらテンションの高いグラマラスな中年女性、矢継ぎ早に「ここがリビング。暖炉に火を入れましょうか? ここがバスルーム。タオルはここにあるから使って。あっ、生ゴミはここに捨ててね。普通のゴミと分けてちょうだい。コーヒーにする?お茶かどっちにする? まあ、そこに座って、座って!」

…としゃべりまくります。

鳩が豆鉄砲をくらったような我々はさっきから、「ここは本当にアーティストホステル?」の繰り返し。


その1…最悪のパターン
 ホラー映画の展開(コーヒーには睡眠薬が入っている)

その2…最悪からは一段階ましなパターン
 強盗宿

その3…1〜2よりは、まだましなパターン
 1〜2同様、ここはアーティストホテルではない。ドライバーの知り合いの宿に連れてこられた…


さあ、どうする2人?(続く…)