地球へ途中下車第49回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130629


今日はアイルランドからふたたびイギリスへ向かいます。


2011年11月10日(木) 08時31分15秒
アイルランド
【自然がつくった六角形(ジャイアントコーズウエイ)】
蜂の巣のような六角形をかたちをした岩が集まった石柱…
不思議な光景です…

溶岩が海水で急激に冷えて固まるときにそうなったそうですが…


自然の芸術。北アイルランドのジャンアントコーズウエイ、世界遺産です。

 
ダブリンから列車で2時間、北アイルランドのベルファーストで乗り換え、さらにロンドンデリー行きでコーレリアンまで1時間、そこからバスで30分、バスを降りから海岸まで徒歩15です。ぜんぶ公共交通機関で行くと、連絡が悪くて、朝9時にダブリンを出て。ダブリンに戻るのが夜の10時になってしまいます…。

…コーレリアンの駅前で、タクシーと交渉し、往復21ポンドで行ってもらいました(チップ込みで25ポンド渡した)。おかげで一台早く(2時間早い)帰ってくることができました!

遠くから見るとこういうことになっています
8月10日に、ロンドンを出て、ベルギーに入るとき、バリデート(有効化)して以来、ヨーロッパ旅行中ずーっとお世話になった鉄道無料パス、ユーレイルパス、今日で3ヶ月の期限満了、今日が最終日でした…。
ぼろっ、ぼろ、になりました…。

180日中に合計90日を超えて滞在してはならないとうシェンケン協定国(≒EU諸国)の滞在日数カウントは現在78日間です。あとスペインとポルトガルのぶんを残しています。


…ところで、アイルランドは妻の大好きなアーティスト、エンヤのふるさとです。アイルランドの田舎の風景は、まさにエンヤの世界でした。

…そして北アイルランドのロンドンデリー(元デリー)は、これもまた妻の好きなアーティスト、横井久美子さんが歌う歌、「私の愛した街」の舞台になった街です。
アイルランドはずっとイギリスからの民族独立闘争を続けてきました。歌は1972年の北アイルランド公民権獲得運動で十代の若者が命を落とした事件が背景になっています…。

とてもいい歌なので、ぜひ一度、ネットで検索して聞いてみてください。

妻のなかで音楽にあふれていたアイルランドとも今日でお別れです…。

明日から再びイギリス。列車の切符代が高いのと、インターネットで日一日、値段が変わるのに、くるくる目を回しています…
*1



2011年11月12日(土) 02時12分12秒

イギリス
【気がつけば財布のなかにニセ札が!】

イギリス再入国初日はさんざんな一日でした…

ホリーヘッドから乗り継ぎ4回でチェルトナムへ。

5時過ぎでしたがもう真っ暗です。booking.comで予約していたチェルトナムの駅前のホステルが、駅前ではなく、同じ系列の、駅からタクシーで行かなければならないタウンの真ん中のホテルに勝手に変更されていたこと…(しかし、それってありですか?)(タクシー代は請求しましたが)

おなかが空きすぎ、匂いに引かれて入った中華料理屋(マレー人経営)で、アジア人だって歓待されたところまではいいけど、注文とは違うものが出され、高い請求書がきたこと(抗議して正規の値段にさせましたが)

アドレナリン大放出!
アドレナリン祭り! でした。

しかし、ま、ま、、ま、、、それらはありうる範囲内の話としましょう!

……

財布のなかが、いつの間にか
偽札でいっぱいだったときの驚きに比べたら…!

…探しに探し、苦労してやっと駅裏のホテルを見つけて、入ろうとしたら入口が暗証番号式でロックされており、携帯にメールが来ていたので、そこに暗証番号が書いてあるのだと思って見たら、「フリー・グレードアップです」って、我々の予約は街中の同系列のホテルに変わりました、という大変うれしいお知らせで…、とりあえず仕方なくタクシーに乗り(めったに乗らないのに)、6,6ポンドだったので、10ポンド札を出したら、運転手、札をやたら透かしたりかざして見たりし、

「NO、これは本物の10ポンドじゃないからダメ」と…! 

一瞬、アイルランドのポンドが混じっているのだと思ったけど…。
「ほら、ここに銀色があるのが本物。これはコピー」

! ! !

…調べてみたら10ポンドが5枚と20ポンド札が1枚。全部で70ポンド(日本円で約9000円ぐらい)、財布のなかに入っていました。10ポンド札5枚は連番。
右(上)が本物、左(下)がニセ札

ポンドは3か月前、ロンドンを出たときに鞄の奥にしまっておいて、昨日、再入国したときに再び財布の中に入れたものです。
こんな何枚も! 一体どこですり替わったのか?

思い出した…

スコットランドエジンバラに泊ったとき、B&Bの宿泊費がカードでは払えずキャッシュのみと言われたので、ATMでお金をおろしたのです。それはスコットランドポンドでした。支払のとき、「知っているか? イギリスポンドスコットランドでも使えるが、スコットランドポンドはイギリスでは使えないよ」とそのB&Bの●●●人の女主人が教えてくれたのです。おまけに親切に「OK、OK、イギリスポンドにここで両替をしてあげるわ」と言ってくれて、持っていた残りのスコットランドポンドをイギリスポンドに両替してくれたのです!
……
やられた…。連番だし、間違いなくあのときです…

紙幣のことをよく知らない都合のいい外国人として、知らず知らずの間にニセ札のばらまき屋として利用させられたのです。

我々、外国人は海外ではいろんな意味で非力です。
そして注意しないと、知らない間に犯罪に巻き込まれやすい、ということも実感しました。

夫婦もののカモ…(atコッツウオルズ)

そして、我々はどうすべきか?

70ポンドがただの紙屑になったことは間違いありません。お金はもう戻ってこないし、これはもう使えない。持っていても仕方ありません。
…ビリビリに破いて、ゴミ箱に捨てて、授業料だと思って忘れてしまいましょうか?

いや、でもこれは犯罪です。ただ、警察に届けると…たぶんやっかいです。確実に時間をとられます。ことばも十分でないなか、届けたからといってお金が戻ってくることは100パーセントないのに、煩わしさという「おつり」だけが確実に我々に返ってきます。
だけどこのまま黙って見過ごしてよいものか…。

2人で考えに考え、結局、入手した経過を書いたものとともに偽紙幣を封筒に入れて、POLICE充てに投函することを考えています。

せいいっぱいの、地球市民として社会正義は、こんなときどうあるべきでしょうか?

…っていうか、許せん!


2011年11月13日(日) 06時01分12秒
イギリス
【はちみつ色の村コッツウオルズ】
昨日と今日は、イギリス中央部のコッツウオルズ地方を回りました。
(けっこう地方路線のバス移動で、バスターミナルのロッカーに荷物を預けたり、ロッカーがないところでは狙いをつけたカフェでまずお茶を飲み、隅っこに置かせてくれ、と交渉したり、と結構大変でした。そして土・日はバスの本数が少なくなる(日曜は完全になくなる)ので要注意です)

コッツウオルズはこの地方特有のライムストーンと呼ばれる石灰岩で作った石の家が並ぶかわいい村が点在しており、「はちみつ色の村」と呼ばれています。
実際にはたくさんの村があり、イギリス人は一週間ぐらいかけて泊り歩くようですが、我々はこのうちの2つ、ボートンオンザウオーターとバイブリーを選んで行きました。

ボートンオンザウオーターはコッツウオルズのベニスと呼ばれており、水とのコンビネーネーションが美しい…

モデルビレッジという実際の村を何分の一かに縮尺した模型の村があり…

これがなかなかよくできています…アリエッティの世界です。
バス停の前のスモールトークというカフェがモデルビレッジではこんなで…


実際はこんなかんじ…

今日はもう一か所の村、バイブリーへ。

こっちは村の規模がもっと小さいのですが、コッツウオルズを代表する風景という点では随一と言われれいます。

今頃は季節的にどうしても昨日も今日も霧雨のように曇っていたのがちと残念でしたが、オフシーズンなので人もほどよく少なくのんびりとええ感じでした。
…しかしイタリアのアルベルベッロといい、日本の木造家屋といい、どこの国でも昔から人間は身近にあるものを素材にして家を建ててこつこつ暮らしてきたんだなーという気がします。

いずfれにしてもコッツオウルズは北部の湖水地方と並ぶイギリス人の癒しのスポットで、イギリス人が一度は行きたいカントリーサイドのようです!


そして今夜はイギリス版の温泉街、バースに来ました!
(お風呂のバスの語源ならしい)

明日は温泉! しゅあわせです!

( ̄▽+ ̄*)

*1:◎д◎