地球へ途中下車第58回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20130727


今日もトルコ滞在、トロイの木馬など、そして旅の実践編を。

2011年12月06日(火) 05時17分55秒
トルコ
トルコ人と日本人は似ている?】
メルハルバ!
トルコ語で「こんにちは!」一番オーソドックスなあいさつです)

今日はトルコ第3の都市といわれている、イズミルのまちを見て歩きました。

キュルテュル公園周辺の古本屋通りでは、英語のリーディング本を買いました…
(実は本に飢えています…もちろん、日本語の本がほしいのですが、ないので仕方なく…日本から持ってきた小説はすでにもう何度も読んでいます)

トルコの楽しい時間つぶし…種食べ。
固い殻のなかに中にちょっとしか実が入っていない種で、非常に効率の悪いスナックですが、かじり方に慣れてくるとうまく食べられるようになり、病みつきになりいったん食べ始めると止まりません。ひと山1リラです…。
2人がリスの夫婦のように公園で種食べをしていると…
おや、こんなところに遊園地が…しかも絶叫系マシン勢ぞろい…
入場料は無料、乗り物はどれも3リラ(150円)。安い…
スペイン系ギャル、絶叫系マシンにノリノリです。
それにしてもアトラクションの豊富なこと!…
この観覧車、見ただけでは普通のどこにでもある観覧車ですが…

…どこが違うのか?というと、これ、通常の観覧車の3倍ぐらいのスピードで回っているんです…
当然、上まで上がって一周で終わり…じゃなく、5〜6周は回ります。
しかもティーカップのように、まんなかにあるハンドルで空中でワゴンを自分で回転させることができるので、やりようによってはかなりのスリルが楽しめます…。最初は怖かったけどけっこう楽しめました…

上から見た遊園地
トルコ人はもしかして絶叫系が好き? なのか?

…でも夫と妻の観察によるとトルコ人は日本人とちょっと似たところがあります。
あまりあからさまでない、はにかんだような心の奥のやさしさだとか、きれい好きなところとか、笑いのツボとか、音楽のノリとか…テレビのコマーシャルを見ているとことばはわからなくても普通に笑えるし、トルコの歌謡曲、ジャパンポップスっぽいです…。おっちゃんがカーステで聞いている曲は演歌っぽいです…
明治時代、和歌山県沖でトルコの商船が難破したことがあって、そのとき、日本人がトルコの船員を助け、献身的に世話をしたらしく、そのことが大々的にトルコに流れて以来、トルコ人は日本人に非常に好意的、親和的だということなんですが、そのことがなくても、今度の地震の共通の被害がなくても、なんとなくトルコ人と日本人には意外にも通じるものがある!

…と思うのですが…。


コナック広場の水アメ売りのおっちゃん
「はい、何曜日?」の世界…

突然現れる古代アゴラ遺跡…








2011年12月09日(金) 17時25分09秒
旅の実践編
【財布の中を覗いてみれば】
 「クレジットカード使ってみれば」で、財布の中には現金約5,000円(ふたりで1万円)とクレジットカードが1枚、と白状しましたが、他にカードサイズに縮小したパスポートのコピーと領収書…他、いろいろ入っている。
今回は財布の中身の解説を…。
 3枚のクレジットカードを分散させて持っていたが、「クレジットカード使ってみれば」のコメントで、カードがスキミングされ、口座の残金すべてを引き出された話を教えてもらったので、その後、クレジットカードの支払い口座(1ヶ所にしてある)の残金が必要最小限の額になるように他の銀行へお金を移動させることにした。
 旅行前にすべての銀行口座の残高確認と入出金、クレジットカードの使用明細をネット上で確認・操作できるように手続きしていたのでできた。これは絶対に必要と思う。
 パスポートのコピーは実物サイズでソフトラミネートしたものとカードサイズでラミネートしたもの2種類作って持っている。
 ホテルのチェックインのとき、パスポートの提示を求められることが多いが、ほとんどコピーでokの場合が多い。
 また、レンタルサイクル、オーディガイド等を借りるとき、身分証明書を預けることを要求されることが多いが、このときもカードサイズのパスポートのコピーを預けて断られた経験はまだない。
 夫と妻を裏表にコピーしたパスポートコピーを見せると、「もう一枚は?」と聞かれ、裏面を見せると、「おーグッドアイディア」と笑われ、その場の緊張がほぐれたりする。
 旅行して気がついたのですが、携帯電話は余り使わないので、電池切れにきがつかないことが度々。家族、友人の電話番号を書いたメモを入れている。
 また、世界一周ブログか本で読んだのですが、個人名と住所を書いた名刺の代わりにメールアドレスとブログを紹介した名刺を持っている話がありました。連絡を取り合いたくても旅行中は住所不定です。今は手書きのものを財布に入れて持っている。



2011年12月07日(水) 01時50分16秒
トルコ
【本当にあった遺跡の話、トロイの木馬
イズミルを午前1時に出発したバスは朝7時、チャナッカレの波止場に着きました。開いているお店があり、チョルバス(スープ)とパンで朝ごはん…
…ちか場の深夜バス移動は、寝る時間が短くて眠い!…
でも、ここでもホテルは朝から部屋に入れてくれました。

トロイ遺跡へはチャナッカレのまちのはずれ、川のそばのダルムシュ(ミニバンのような乗合バス)乗り場からバスが出ています…約30分。1人5リラ。何人か乗り込んだけど、みな途中で降りて、終点の遺跡についた時は我々2人だけでした…

トロイはホメロス叙事詩に描かれた「トロイの木馬」の物語を真実と信じて生涯をささげたシュリーマンによって発掘された遺跡で世界遺産です。<トロイの木馬伝説>
10年続いたトロイ戦で、どうしてもトロイを攻略できなかったギリシャ軍、神に捧げる木馬と生贄を置いて撤退するフリをしました。「勝った」…と勘違いしたトロイ軍が戦利品として木馬を引いて城内に持ち帰り、酒盛りをして寝静まった夜中、木馬のなかにひそんでいた兵士がなかから出て来て、内側から城の門を開け、待ちかまえていたギリシャ兵が一気に攻め込み勝利した…というのがトロイの木馬の話…


遺跡は紀元前3000年の第1都市から紀元500年までぐらいの第9都市までの都市が重層的に重なり合っているそうです。遺跡が発掘されるまでは放牧の丘だったようです。
…こんなおっきなどんぐり、はじめて見ました…木から落ちる時の音がすごかったです…縄文人だったら食べ甲斐ありそうで、めっちゃ喜んだと思います…

どんぐり…ではなく、ひまわりの種を食べ食べ、2人が帰りのバスをぼーっつと待っていると、大型の観光バスが立て続けに4、5台やってきて20〜30人ずつが降り、誰もいなかった遺跡が一気ににぎわいました! トルコ人の団体に、ヨーロッパ系、おっ、日本人の団体も来ました! 長い間、見ていなかったので懐かしく、話しかけようにも、そのヒマもなく、あっという間に全員、入口へと吸い込まれていきました…。

…2時のバスが10分遅れで風と共にやってきました。途中で何人か乗って降りていきましたが、帰りのバスも遺跡から乗ったのは我々2人だけでした…。

…こちらは映画の撮影で使われた木馬。チャナッカレの港にあります。兵士がなかから降りてくる部分が綿密に作られています。
遺跡にあるのと、どっちが伝説に近いのでしょうか?

チャナッカレも地中海性気候で暖かいまちです…。

…街でみかけたウサギ占い。ウサギがおみくじを選んでくれます。ウサギは幸運のシンボルで幸せを運んでくれるんですって。ホンマかいな…?

やってみたかったけどおみくじの内容のトルコ語が理解でけへんし、それにウサギに運命を決めてもらうのも、なんだかなあ…
( ̄ー ̄;

…翌朝、波止場から乗ったバスはフェリーでマルマラ海を渡り、夕方、16日ぶりにイスタンブールへと戻ってきました! 

けっきょく、トルコは第一印象とぜんぜん違って、2人ともいま、ものすごく好きです!長くいるとどうしてもそうなるのか…

イスタンブールに2泊して、8日、スペインに飛びます。