地球へ途中下車第90回

素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録


前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20131104

今日は、カンクン滞在からキューバに向かいます。
○○

2012年03月26日(月) 11時42分52秒
メキシコ
カンクンのビーチリゾートな一日】


朝です…

朝ごはんを余裕で部屋で食べられる広さ…

今日はホテルのプールとビーチで一日過ごす日です!
部屋で水着に着替えて浮き輪、お菓子などを持って…そのままビーチへGO!
浮き輪で遊び…

波乗り…

疲れたので休憩
一度はやってみたかったビーチで読書!


これはプールから海を見たところ


今回泊まったホテルです!

カンクンがこのビーチの美しさ、ラグーンの内海の水の透明度を保ちながら、世界的
なビーチリゾート地として開発をすすめ、成長したことは奇跡に近い気がします。
思うに、カンクンのリゾート開発がメキシコ政府の大幅な資金援助を受けてスタートしたのは1970年。つい最近です…(中高年にとってはな)
おそらくその頃には、世界中のビーチリゾート開発が犯してきた失敗…開発が招いた環境破壊、自然環境破壊などの教訓を開発プロジェクトに生かすことができたのではないでしょうか?…。と思います。

夜は近くの日本食レストラン「花いち」に行きました。

海鮮丼。イクラが乗っているのはアボガドです。

…ところで、海外で「日本食レストラン」とった場合、二種類あって、寿司や割烹がメインのいわゆる日本料理店と、ラーメン、カレー、カツ丼などのいわゆる日本の大衆食堂的な店ががあります。(以前、日本のおすし屋さんでお昼を食べていたら、外人サンがのれんをくぐって入ってきて「すいません、カレーはありますか?」と言ったがありました。カウンターから板前さん、「カレーは…できひん」「カレーかよ!」と言って困っておられましたが、なんとなくわかるような気がしました…)。

ここはおすすめ!

そして、とにもかくにも、ビーチリゾート、カンクンは強オススメです!

チェチェンで一緒だったバックパッカーの男の子が、タウンに泊まって、ホテルゾーンにはバスで来て、ホテルとホテルの間の金網の破れたところからビーチに入って…この海を見て、「今度は絶対、新婚旅行で来る!」と言っていましたが…、私たちもそれがいいと思います!

新婚旅行がイチオシです!物価が安いから、一生に一回の思い出の場面で、値段を気にして緊張することなく、ゼイタクすることができます! 
海のきれいさに2人で感動できます。
めちゃめちゃ都会ではないですが、おしゃれなショッピングや遊びに行く場所にも苦労しません。
夜は波の音を聞きながら、ホテルの部屋でワインを飲むのもよし。海岸を散歩して星を見るものよしと思います。
たまにはバスでセントロ(ダウンタウン)へ行き、パラパス公園の屋台の安いタコスをつついたり、スーパーでビールや食糧を買い込んでください。

これから新婚旅行に行かれる方、
カンクンを検討されることを、強くオススメします!
で、花いちは先のほうの日本食

2012年03月28日(水) 06時41分43秒
キューバ
社会主義キューバ、不思議の国キューバ
キシコ・カンクンから飛行機で1時間半…

現在、キューバにいます。
インターネット環境が悪いため、宿泊しているカーサ(一般家庭の民宿のようなホステル)から、一流ホテルのロビーにやって来てつないでいます…。
ブログ、少し更新、できないかもしれません。

キューバはいままで行った世界中のどこの国とも違う、似ていない
行ったことのないです。

良くも、悪くも、社会主義らしい社会主義国
…しかも社会主義と革命を観光資源として世界じゅう(アメリカ以外の)に売り出していて、しかもそれが成功していて、経済が非常に安定的に成長している…
貧富の差が少なく、治安がよく、のんびりとしていて…

いい国や…

そんな感じです。

昨日、カーサについたのは夜10時で、それから中華街にご飯を食べに行きましたが、夜遅く、観光客がまちを歩いていてもそんなに危険ではないようです。
ただ、電化製品が手に入りにくいようで、カメラの盗難にだけは要注意、とのことです…

クラッシックカー(1950年代前後のアメ車高級カー→現在タクシー)の隣を、力車がのんびり走っていきます。ここにしかない光景です。

人々は建物にしてもおうちにしても、昔のものをていねいにていねい大事に使い、それが独特のレトロなまちの雰囲気をつくりだしています。

メキシコに戻ったら、追って写真つきで詳しく報告します!


2012年03月30日(金) 16時03分53秒
キューバ
【アメ車クラシックカーの隣にリキシャが走るハバナ


キューバの名物といわれているクラシックカーの隣をゆくリキシャ…

クラシックカーの展示会場じゃないんです…

これ、みんなタクシーなんです

このアメ車、クラッシックカーはおそらくいまから約50年まえの1959年、解放軍による革命が成功したとき、それまでキューバに暮らしていたアメリカ人の大富豪が別荘も車もすべて置いてキューバから逃げ出したあとに残されたものだと思われます…たぶん…(バラデロビーチあたりの元大富豪の別荘はいま、おしゃれな邸宅ホテルになっているそうです)。
それをキューバの人たちは大事に大事に使って…50年後のいま、タクシーとして使われています。
(もちろん乗車もできます)

クラシックカータクシー、普通のタクシー、バイクタクシー、リキシャの4種類のタクシーが走っています。リキシャは観光と庶民の足と両方を兼ねているようです。

家も同様。ハバナのまちはコロニアル様式の建築群が世界遺産に認定されていますが、ここがすごいのはそこに人々が住み続けている、すべて現役使用の建物だということなんです…


ていねいにていねいに手入れして、ペンキを塗りなおし、グリーンを飾り、人が住んでいます。いままで見てきた世界遺産のまちはたいてい、崩壊しかかっているものを新たに再現しているところが多かったけど、ここはいわば本物です。
…壊してその上に新しいものを建てる、あるいは廃棄するのではなく、ある物を大事に使う、その思想が徹底しているように思えます。


キューバ危機のときのアメリカによる経済封鎖、物がなかった時代のことが身に沁みているのでしょうか。
…でもそんなことがあったからいまのキューバのこの絵になるまちの風景が残っているのでは?という気がします。
いま、キューバには、世界じゅうから多くの観光客が訪れています。
観光客でにぎわうオピスポ通りです。

キューバの貨幣は二重構造。
国内では外国人専用のcuc(1$=ほぼ1cuc)と、国民が使う人民ペソ(1cuc=24人民ぺソ)の2種類が平行して使われています。おつりが人民ペソで帰ってくることがありますが基本、外国人はcucを使い、cuc表示の金額を払うことになります。
これでときどき観光客むけの物価と庶民国民物価の差を垣間見ることができます。国内経済は安定させながら、観光による外貨をしっかり稼いでいる、という感じですか。

上が人民ペソ、下がcuc。人民ペソは外貨と両替ができないので最後まで持っていないで、国内で使い切らないとダメ。
どう見ても途上国の様相なのに、治安はよいです。

リキシャが走るまちで、児童労働と物乞いを見かけないまちは初めて見たと思います…。
…これまで旅で、夫と妻が経験的に感じることは
「落書きの多いまちは治安が悪い。犯罪が多いまち」というのがありましたが、

さらに夫いわく、「強盗やひったくが多いまちでは、人は道の端を歩く。比較的安全なまちは道の真ん中を人が歩いている…」。

妻の観察「犬がのんびり穏やかな顔をしている国はよい国」…(インドの犬は卑屈な顔をしています)…



サッカーをして遊ぶ子どもたち。
子どもたちはほんとうによく遊んでいます。









2012年03月31日(土) 16時01分09秒
キューバ
チェ・ゲバラキューバの子どもたち】


キューバのヒーロー、チェ・ゲバラです。

…いい男すぎです。
若い頃の、はにかんだ笑顔の写真なんかを見ると、もう…クラクラしそうなぐらい男前です…秒殺です。映画俳優も顔負けです。南米諸国でもチェ・ゲバラ人気は高いですが、キューバではもうすごいです。子どもからお年寄りまでみんなが大好きな伝説のヒーローなようです。

その写真はデザイン化され、アートになり…
革命広場の壁画にも…
野球のスタジアムにも…

キューバを代表するTシャツ、お土産グッズにもなっています…。 

ハバナのセントロにある革命博物館には、チェ・ゲバラメモリアルコーナーがありました。
山中でゲリラ活動をしていた若き日のゲバラカストロです。

アルゼンチン生まれのゲバラは、本来、医師。カストロ(のちのキューバ首相)と共に革命のリーダーとして、当時アメリカの支配下にあり、バチスタ傀儡政権のもとで奴隷状態にあったキューバ人民を解放に導きます。
しかし革命が成功し、新しい国づくりがはじまると、政権はカストロに任せて、自分はもっと虐げられている貧しい人々の解放のために戦う、と世界各地に赴きボリビアでたたかいを指導しているとき、捕らえられ銃殺されます。39歳の若さでした。
…ところで、この革命博物館はアメリカ支配時代は大統、領官邸でした。建物事自体が歴史的にものすごく価値のあるものなのですが、館内にはノーベル学者など著名人の彫像がたくさんあり、びっくりするのはリンカーンの彫像がちゃんと残されていることです。アメリカ大統領です…壊してもよさそうなものなのに…倉庫にかたづけるとか…カストロはその豪快さでよく知られていますが、度量の大きい人物だったのだなあとあらためて感心させられました。ちまちました小さいことは気にしないんでしょうか。さすが暗殺計画を立てられた回数世界一(そのほとんどがCIA)としてギネスに掲載される予定のカストロ氏です…


翌日はキューバローマ法王が訪れるという「パパデー」…。

市内の公共機関は全て休み。バスも交通渋滞が予測できないとして遠出できず。
仕方なく近くのビーチへ行きました。
海はカンクンと同じぐらいきれいでした。



ところで、キューバについては驚くことがたくさんあるのですが、そのなかのひとつ。子どもたちが路上で実にたくさん遊んでいます。集団で、しっかりルールのある遊びを展開しています。遊びこんでいます。
野球、サッカー、ローラースケート、こま回し、ケンパらしきケンケンあそび、陣取りのようなあそび…。

こままわし。ケンカゴマをしていた。

こんなに子どもたちが大勢、外で楽しそうに遊んでいる国もめずらしいです。

途上レベルから言えば、アジアでも南米諸国でもそうでしたが、物売りをしていたり、靴磨きをしていたり、働く子どもがいてもおかしくない国だと思うのですが。

ちなみにキューバでは教育費は授業料も教材費も小学校から大学まで一切無料、医療に関する費用も通院から薬、入院、手術にいたるまで全額、無料です。

短時間ですべをが見ることができたとは思いませんが、「豊かさ」とは何か、考えさせらたキューバでした!
チャイナタウンの夕焼け