国民無視、数の暴力−これが法治国家か!

「秘密保護法案」が衆院で強行「可決」された。福島の公聴会で公述人全員が反対・慎重審議を求めた翌日、NHKが何故か「採決」の瞬間の放映を打ち切った中で強行された国権の最高機関での数の“暴力”。
法案は、多くの世論調査で多数が反対し、法曹、言論界、宗教団体など様々な分野から廃案の声があがってる。国民の意思を無視して、今ごり押しする正当な理由があるのか。その政治的、法的根拠があるというのか。理由や根拠などなくても法案が想定する社会や政治のあり方はこうだと実例で示した形。法治国家国民主権、民主主義の名において断固として抗議する。
ヨーロッパでは、ナチスの犯罪を今も、将来にわたっても指弾しているというのに、安倍内閣は、「いつか来た道」を暗黒の全体主義に向かって全速でばく進している。しかし、私たちは世界が経験した諸困難を踏まえた歴史的成果としての憲法の下で民主主義の力を磨いてきた。今こそその力を発揮する時ではないだろうか。