地球へ途中下車第120回


素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20140208

世界一周旅行は終わりましたが、『旅の実践編』などとして貴重な情報を届けていただきます。

帰国後・日本
熱中症に小指骨折…ワイルドだぜぇ】
2012年07月23日(月) 13時04分29秒

たいした病気もケガもなく、一年ぶり、せっかく無事に日本まで帰ってきたというのに…

日本に帰ってから早速…

先週、午後3時頃、駅から自宅まで、20分間歩いたら
軽い熱中症にかかりました…

今週、自宅のベランダでこけて、植木鉢に手をつっこんだら、
右手の小指の付け根にヒビが入りました…
……
ヒロシです
( ̄_ ̄ i)

…って、それ、一年間のブランクを差し引いたとしてもいくらなんでも古杉ですよね…

「スギちゃん、ワイルドだぜぃ?」……
……
…こういうすべり方、いわゆる気がゆるんだ、というやつでしょうか?

…自重します。

さて、その原因は…

熱中症
その1 帽子をかぶっていなかった。
世界旅行中、気温的にはもっと暑い国でガンガン動き回っても平気でした。途中、メキシコあたりでついに帽子をかぶらなくても平気になってしまい、その癖で帽子を忘れたこと…途中で気がついて日傘はさしたのですが…

その2 服装が悪かった。
この日は上半身にぴったりした綿のキャミソールの上に半そでをはおっていたのですがこれがどうもいけなかったようです。
日本の気候はムシ暑い。この「ムシ」が気温以上に曲者なのですね。
湿度が高いと、身体から出た汗が発散しないそうです。汗が出るのは汗が気化するときに体温を下げてくれるからで、その汗が気化しないといつまでも体温が下がらない!身体にぴったりした服は上昇した体温を保温してしまうのです…ね。
ムシ暑い国では綿などの天然素材であっても身体にピッタリはりついた格好は避け、身体と服の間に空間があり風が通るようなゆったりしたシャツを着るべきです!

近日、日本に帰国予定のみなさん、日本のムシ暑さを侮らないように!

【小指骨折】
家のなかにものが多すぎる!
お年寄りのケガの大半が、家のなかで起こる事故だということ、納得しました。

→反省し、整理します

旅の思い出編
【遠足といえばバス! 世界の深夜バスの思い出】
2012年07月26日(木) 14時27分27秒
日本ではあいかわらず熱中症警戒レベル4が出ています…

帰ってきてすぐに日曜大工センターでゴーヤの苗を買ってきて、ベランダのグリーンカーテンをこしらえました…。

身体もなんとなーく、日本の暑さ仕様に慣れてきました!…

今日は世界で体験したバス車中泊の約60日間を振り返ります。

…結局一年365日のうち、60日以上、バスのなかで泊まりました…。

( ̄ー ̄;

バス泊が多かったエリアは、東南アジア、トルコ、南米、北米です。

バス泊は夜出発地を出て、翌朝、目的地に着く。

まず宿代が浮く! 

移動も寝ている間にすんじゃうから時間の節約もできる!…まさにいいことづくめ!

…か? と思うと、それがなかなか

そうはトンやがオロ…ナミンC…

…やはりバスのなかで寝ようと思うと相当な体力と、ちょっとした工夫が必要なようです!

…一番最初に災難に見舞われたのはラオスの深夜バスでした。午後6時に出発して夜8時に食堂がある場所で休憩、その後ノンストップで走り、翌朝6時ルアパバーン到着のはずが、夜8時前、途中の山道で故障して動かなくなり、約7時間、山のなかで足止め。ルアパバーン到着は結局、翌日のお昼12時。そしてこの夜は結局、バンごはん抜きでした…。

【教訓】→深夜バスに乗るときは何かあっても生き残れるように最低限の食糧と水、それに懐中電灯を持ち込むべし!
アジアのバスは予定通り着くのが珍しい!というか事故がないのは珍しい!と思っておいたほうがよさそうです。

次にバスを大いに利用したのがトルコ。

イスタンブールカッパドキア→パムッカレ→カシュ→エフェソス→トロイ→イスタンブールとぐるっと一周、ぜんぶバス移動でした。トルコは南米に次いでバス網が発達していて郊外にあるバスターミナルはさながら空港のような規模です。

そして、バスが豪華! ほとんどが個人テレビ画面つきなのはトルコです!眠りにつくまえに映画を一本見て…が可能です。ゴージャスです!

トルコのバスはトイレ休憩のほかに食事時になると30〜40分の休憩があり、そこで食事をとるようになっています。

が、トルコのカッパドキアからパムッカレ行きバスでは乗客、完全に観光業者に売られました。

詳しくは
http://ameblo.jp/book-myn/theme5-10045590783.html#main

一方、南米のバスは、パタゴニアのように2、3日、外になんにもないところを走る路線があり(2泊3日(48時間)とかのバスもありました…)食事は当然、食事は車内で出ました。そしてトイレも装備です。
が、これがエグいことになっている場合が多いので、なんなら早めに、きれいなうちに行ったほうがいいです。

なお、南米は、バス車内はもちろん、休憩で止まるバスターミナルのトイレにも紙は99%ないので、トイレットペーパーは巻ごと持参することをお勧めします。
さらに南米のバスでの大きな注意点は冷房がききすぎて本当に寒い場合が多いことです。昼間の暑さと相まって体調を崩しそうになります。

南米のバスは何社もあるだけでなく、クラスが選べます。一番いいのは飛行機のファーストクラスのようでお酒も出ます。ベッドは完全フラット。

その次がかなり倒れるセミ・カマと呼ばれるクラスです。

【教訓】→深夜バスに乗り込むときは半ズボンではなく長ズボンで、上からはおれる長そでにコート、ありったけの防寒具をバス車内に持ち込む!(コートは機体預けの大きなカバンに入っている場合が多い)

もう一か所、バスが旅人の足になるのが北米です。

トルコ・南米のバスが市場競争で、バス会社がいーっぱいあるのに対し(多いところでは50社とかあった。競争だからなのか、乗るとまずおやつやジュースが出る)、北米はグレイハウンド独占です(カナダも共通)。

そしてグレイハウンドは労働条件がアジアや南米とは違うからでしょうか、一人の運転手が夜中ぶっとおしで走る、ということがありません。かならず途中で何度か路線の乗り換えがあり、バスは同じでも運転手の交代があります。そのとき乗客は全員下ろされて30分ぐらいバスターミナルで待機させられます。

これは眠たいときはマジでつらいです。

【教訓】→北米のグレイハウンドは夜行でも寝られない、と思っておいたほうがよい。

実はアメリカで、深夜に降りるはずのバスターミナルを寝過して通過してしまったことがあります…続きは次回!