地球へ途中下車第142回


素敵な熟年ご夫婦の1年間世界旅行の記録

前回までhttp://d.hatena.ne.jp/KokusaiTourist/20140426
世界一周旅行は終わりましたが、『旅の実践編』などとして貴重な情報を届けていただきます。
帰国後・日本
【続・ヨセミテ・ハンタウイルス感染情報】
2012年09月09日(日) 23時54分51秒
 6月初旬から8月にかけて、ヨセミテ国立公園のカリービレッジのシグネチャーテントビレジに宿泊していた約1万人の観光客のうち8人が感染、うち3人の方が亡くなられているハンタウイルスですが…、
 米軍がかつて生物兵器として使えそうなウイルスベスト3に入れて研究対象にしていたほど強力な致死率のウイルスのようで…
 野生のネズミの糞尿が媒介し、全米で500人以上の発症例がありますが、今回のヨセミテのように一か所から集団発症しているのはめずらしく…当局は事態を重くみています。
 ヨセミテにはアワニーホテルのような高級ホテルから、いくつかのホテル、テント村まで、さまざまなタイプの宿泊所あります。

 テントビレッジはにハウスキーピングキャンプと、同じくテントと言ってもちょっと、こマシなカリービレッジの2つがあります。
 だいたい日本人のバックパッカーが泊るのはこのどちらかで、仕切りがペラペラの布でほこりが入ってきて季節によっては寒い…というハウスキーピングテントに対して、カリービレッジのシグネチャーテントは一応扉があり、そして壁には2重の断熱材が入っているらしいのですが、情報によると皮肉なことに、その断熱材と断熱材の間にハンタウイルスを保菌する野生のネズミが巣をつくっていた形跡がみつかっているそうです。

カリービレッジのテントの内部 最初の発症者が宿泊していたのは6月10日頃で、夫と妻がこのカリービレッジのなかの一棟のテントに泊まっていたのは5月30日のことでした…
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 感染した場合の症状は熱、筋肉痛、だるさ。「熱、寒気、手のひらの発汗、下痢、不快感、頭痛、嘔吐、腹痛、背中の痛み、呼吸困難」で、胃腸の調子が悪いのと風邪が混じったような感じです。前駆症状は「感染後およそ2〜3週間で現れ」るそうです……。
 この夏、ヨセミテに行かれた方、特にカリービレッジに泊まられた方で、少しでも上のような症状がでた場合、すぐに医療機関にかかりましょう! ハンタウイルスの致死率は3人に1人ですが、血液検査で早期発見し、すぐに治療を開始すれば、治癒率はあがるそうです!