IADL国際法律家協会総会 IN ブリュッセル その4 最終回アウシュビッツにて

by K.OOMURA


 翌日は旅の2つ目のメインであるアウシュビッツの訪問に出掛けました。15年振りに訪れ、案内を頂いた中谷さんの説明にも15年の月日を感じました。前回はなんとも恐ろしい、人間が人間でなくなってしまう殺戮の限りを尽くした施設に暫く口を開く事ができない程の胸の奥に淀み続けた後味を忘れる事がない程のショックな場所となりながらも、皆さんには機会を持って一度は是非訪れてほしいと思う場所になっていました。

説明を皆さんと一緒に熱心に聞きながら前回との自分自身の受け止め方の違いを考えていました。残酷な場所であったことは変わりのない事実ですが、この15年の間に世界情勢も随分と変わり、EU という大きな枠組みでヨーロッパは色々な事を考え判断していくようになってきたのだなと思いました。

歴史認識を初め、ここでの教訓をどういかしていくか、民族同士の争いではなく共存をどう構築していくのか等等…日本も自国だけではなくアジアの一員として、問題解決にどう取り組むかというような視点を持ち発言していくことが大切で求められるのではないかと感じました。