JR西日本・豪華寝台列車が新旧交代 トワイライトエクスプレスが来年春で引退 17年に新型デビュー

老朽化や北海道新幹線の開通を理由としていますが… なぜ廃止?の声も出ているようです。
業界紙トラベルニュースより
 JR西日本はこのほど、新型寝台列車の登場と人気の寝台特急トワイライトエクスプレス」の運行終了を発表した。ただトワイライトエクスプレスの車両は、団体列車などでJR西日本エリア内を中心にしばらく使用する予定だという。
 新型寝台列車は2017年春に登場。1両をまるごと使う最上級の客室を含めて定員は30人ほど。10両編成のうち6両が客室で、食堂車やサロンカーを連結する。最上級客室はプライベートバルコニーに、バスタブが付いた本格的なバスルームを設ける。
 車両のエクステリアデザインはN700系新幹線はじめ様々な鉄道車両を手がけた工業デザイナーの福田哲夫さん、インテリアデザインは京都迎賓館を設計した建築家の浦一也さんが行い、車内の食事はフードコラムニストの門上武司さんがプロデュースする。
 運行は、京阪神から山陰本線山陽本線を経由して出雲や宮島などを巡る予定。JR西日本の担当者は「日本海や瀬戸内海の美しい自然の中、鉄道の旅の魅力を感じていただけるよう準備しています。シニア層など時間に余裕のある世代はもちろん、20代の新婚旅行などでもご利用いただける料金設定を予定しています」としている。

 一方、トワイライトエクスプレスは15年春で運転を終える。車両老朽化に伴い、北陸新幹線開業を目前に一線を退く。
 青函トンネルが開通した翌年の1989年に団体専用列車としてスタート。大阪と札幌を約1日かけて走行し、最後尾を独占できる1号車1番の2人用A個室寝台スイートの人気はいまも衰えない。
 運転日は基本的に大阪発が月・水・金・土、札幌発が火・木・土・日。繁忙期は毎日運転だが、北海道新幹線開業に向けた青函トンネル区間の設備検査などに伴い10月から時刻や運転日を変更する。2月は運転日を大幅に増やし、3月のラストランまで走り抜ける。
 JR西日本では「25年間ご愛顧いただきありがとうございます。車両は運行終了後も団体列車などでJR西日本エリア内を中心にしばらく使用する予定です。引き続きよろしくお願いします」。
 食堂車や車内販売を担当するジェイアール西日本フードサービスネットでは「ディナーの利用が多くなっています。ご予約はお早めに」と、人気列車の運行終了を惜しむ動きがすでに出始めているという。