海のリゾートで過ごす夏(1) 岡山県・牛窓−日本のエーゲ海

 業界紙トラベルニュースより
 気温の上昇とともに夏の観光シーズンへの期待も高まってきた。今年は冷夏予想も聞かれるが、海、リゾートへの渇望に変わりはない。今回は南の島に行かなくても繰り出せる京阪神近郊のリゾート地を紹介しよう。リアス式海岸が続く福井県若狭地方と、温暖な気候と瀬戸内海の多島美から日本のエーゲ海と称される岡山県牛窓町。この夏は、のどかな雰囲気と海の魅力に彩られた地で、優雅にのんびりと過ごしたい。
瀬戸内海の多島美と食を楽しむ
 岡山県南東部に位置する瀬戸内市牛窓町。今年指定80周年の瀬戸内海国立公園内にある海岸沿いは多島美の景観と温暖な気候から「日本のエーゲ海」とも呼ばれる都市近郊のリゾート地だ。
 海の魅力は西日本最大規模を誇る牛窓ヨットハーバーを擁し、マリンレジャーが楽しめることにも見てとれる。潮が引く時間に現れる「ヴィーナスロード」は牛窓沖に浮かぶ黒島、中ノ小島、端の小島を結ぶ一本の砂の道。牛窓は「恋人の聖地」に認定されているようにカップルたちの人気を集めるスポットだ。
 約2千本のオリーブを栽培する牛窓オリーブ園もあり、園内のオリーブパレスの展望台からは瀬戸内海の風景を一望。瀬戸内海航路の要港として栄えた歴史を感じさせる町並みも歩きたい。

牛窓オリーブ園から海を望む
 海の幸に恵まれた牛窓では食も大きな楽しみ。牛窓レストラン&カフェ「UOUO」は、旬の魚介を中心に牛窓ならではのメニューが充実している。ゲタ(シタビラメ)の汁掛けご飯「水夫(かこ)のじゃぶじゃぶ」や、岡山の郷土料理ちらし寿司の元祖と言われる「どどめせ」のほか、タイやタコのしゃぶしゃぶ、海鮮焼などここだけのメニューに目移りしそう。
 営業時間は11―15時。無休。座敷広間や個室を備え、全260人収容可能。駐車場も備わる。