ベルギーへ

 秋の訪れが早くも届いていて、街

路樹は黄色く色づき朝夕は肌寒さを覚えます。
 今回はブリュージュ、ブラッセルにとどまらず、地方都市や南東部のナミュールの中世の城や庭園をゆっくりと巡りました。町一帯が世界遺産であったり、バスが入れないところがほとんどで徒歩で観光をしました。

 古都の町ブリュージュはタイムスリップをしたようなどこもが絵になる素敵な町です。運河巡りもゆったりと楽しめます。
 ゲントの町には600年前に描かれた「神秘の仔羊」が聖バーフ大聖堂にあります。油絵の技術が発揮されたこの作品は、色彩の奥行きや繊細さが見事に表現されていて、感動的です。

 アントワープは「フランダースの犬」でよく知られた町です。ルーベンスの最高傑作といわれている祭壇画が飾られているノートルダム大寺院は荘厳なところです。町はトラムが走り古い建物を大切に受け継ぎ使われています。
 ラッセは首都らしく人が溢れるようにいて、小便小僧や世界遺産のグラン・プラスは人々を魅力し続け、どこに入ろうか迷う程のチョコレートショップにボビンレースやコブラン織りのお店がたくさんあります。
 

アンデヌス地方の古城の1つモダーヴ城の歴史は13世紀まで遡ります。ダイニングや寝室、なんと小さいながらも浴槽までありました。各部屋には絵画のようなタペストリーが飾られていて、石造りの城の内部の暖をとる役割も果たしたそうです。アンヌヴォア城は水の豊富な素晴らしい庭園があり、時間を忘れさせるような場所です。至るところに大小の噴水や花が綺麗に植えられていて、池には白鳥も黒鳥も優雅に過ごしています。(K.OOMURA)