早くも“自己責任論” 許せない!

 今朝の御嶽山。「静か」に噴煙を上げている。まるで下界に引き起こされた“悲劇”も知らぬかの如く…
 

画像を見せてくれたMBS番組に登場した専門家なる人物。はこう言った。「自分が登る山がどんなところが知らなきゃいけない。活火山ならば公的情報を調べないと…。そりゃ、自己責任ですよ❗」
 この発言は許せない❗ 噴火の日、私も「恥ずかしながら御嶽山が活火山認定に替わったことは忘れて…」と書いた。同様に「登山した方々も知らなかったのでは…」 とも。
 

気象庁が、御嶽山などが活火山だということを、どれだけ本気になって関係方面への周知徹底の手をうっていたのか。ならば、最大限の防災費用を確保して被害を最小限に抑える手をうったのか。それこそが検証さるべきことでしょう。
 人は最終的には自己責任を負っているというのは確かでしょう。それを声高に言うことの意味は何か。政治や行政の最大、最優先の仕事、住民の安全確保がないがしろにされていることを批判されるのを嫌う権力およびそれにおもねる人だからと言わざるをえない。
 元々、日本は海洋国家で山岳国家、しかも火山列島、その中で私たちは生活し、その国土の特徴を生かして余暇をたのしみ、それを生業にし業種、産業にまで育てたのです。登山、温泉、“噴煙たなびく活火山”の“景勝”などなど…まさに、これらはいずれも危険と隣り合わせなのです。
 政権は、国民の安全、安心を❢といいます。また、観光立国ともいいます。ならば、それにふさわしい施策を講ずるべきです。

 まだまだ被災者の詳細も判明しない段階で、何で“周知”の「自己責任」を言うのか❗公的な対策の如何について批判するのは、私たちの権利です。そのために税金を収めているのだから。正当な批判こそが、より向上に繋がるのだから。