吉井英勝さんと行くドイツ環境ツアー・エアハルトシュルツさんと再会

KokusaiTourist2014-10-14


(富田 秀信) 

 10月5日から10日まで、4回目のドイツ添乗訪問。今回は「吉井英勝さんと行くドイツ環境ツアー・エアハルトシュルツさんと再会」。
 吉井英勝さん=500人超の日本の国会議員で、「2011年3・11」以前から福島始め原発の危険性に警鐘を鳴らし、時の政府を追及していたただ一人の国会議員。現在は引退され講演活動に忙しい。所属は日本共産党」。

 この吉井さんとドイツ最大の環境団体・ブンドの創設者のシュルツさんとの対面をメインにしたツアーだ。
 4回目の環境首都・フライブルグ。1回目は1日、2回目は1日半、3回目は2日、そして今回は2日半の視察。時間と共にテーマも拡大していった。これまでの交通、街づくり、モデル住宅街、太陽光、風力、バイオなどに加え今回はエコホテル、水力発電も見た。

 シュルツさん曰く「トミタ、これでフライブルグの自然再生エネルギーはほとんど見せた」。つまり学んだ我々が、日本でそれをどう実践するか、我々が試される番という訳だ。

 特に私は、前回2年前に訪問した農場が更に印象深かった。農業と言うと、穀物、野菜、果物を作り売るとなるが、いくら土地が広大といえ、風力発電、バイオ発電、熱供給。つまり「電気を作り売る」を農家がやっている様子には驚く。

 日本でも120数年前、「水を電気」に変えた商業水力発電所が京都にある。当時の人はびっくりしたろう。物を洗い、飲み水になる水が電気となり、産業の基礎となり
暮らしが根本から変化したのだから…。
幻の横断幕
何で、「落ちましたヨ」と声をかけてくれないか?と恨めしい。

 関西空港国際線チェックインカウンターでのいつもの蛇の目行列。並び始めた時には右肩にかけたショルダーバックには入っていた60cmの透明のビニールで包まれた巻紙。
 スーツケースだと形がつぶれると思い手荷物にした。我々の後ろはアジア系の乗客。蛇の目はゆっくりしか進まない。参加者との談笑しながらの数分間に、右手でバッグ抱くしぐさの中でぽとりと落ちたのだろう。気づいて床を探し、空港スタッフに伝える。…が見つからない。拾得物で届けられていないか…。数十分間待つも出てこない。タイムアップで後ろ髪を引かれる思いで出国審査へ。小欄357回でも活躍した横断幕、作者に申し訳ない。
 時あたかも「憲法9条ノーベル平和賞に」と、数年前神奈川の主婦が思い立った発想が候補として平和賞を競った。
 受賞のマララさんの言う「1本のペン、1本の本で世界は変えられます」にも相通じる。
 奇抜、奇異な発想が世界と歴史を変えさす目の前の事例は、幻ではない。