消費税は大企業減税の穴埋めに…!


なぜ、消費税8%になったのに、消費税導入前と税収が変わらないのか
今年度の税収が当初見込みより1兆円上ブレして51兆円になる見込みというニュースが流れていました。国の一般会計の税収の推移を見ると、今年度の税収は、消費税導入の前年の1988年の税収50.8兆円とほどんどかわりません。
今年度の税収は消費税8%分15兆円も見込んでいます。なぜ、消費税がなかったころと税収が変わらないのでしょうか。税収は景気の動向に大きく左右されますが、理由はそれだけではありません。この間、法人税率の引き下げ、所得税相続税最高税率の引き下げがおこなわれてきたことが税収に大きく影響しています。 法人税の税率は連続的に引き下げられております。税率引き下げにより、グラフにあるように企業の利益が増える局面でも税収がさして増えなくなっています。安倍政権は来年度からさらに法人税実効税率を下げようとしています。当面2.5兆円、さらに財界の要望では5兆円規模の減税になります。また、トヨタが5年間、法人税をおさめていかなったことは有名になりましたが、さまざまな優遇税制があり、大企業の実際の税負担は14%程度といわれています。