"お人よし"熊本人吉の旅の魅力 4

人吉・温泉の旅 情緒たっぷり温泉三昧
旅館や公衆浴場で「美人の湯」
 人吉は約80の泉源を持つ温泉郷だ。その歴史は古く700年間この地を治めた人吉藩主だった相良氏も湯治に使ったと伝わる。
 現在も人吉市内や球磨エリアには、独自の源泉を持ち、球磨川を眺めながら温泉を楽しむことができたり、文人墨客が宿泊した旅館などが点在し、好みに応じて宿泊先を選べる。
 また低料金で気軽に利用できる公衆浴場が数多く残っているのも人吉温泉郷ならではの魅力のひとつ。公衆浴場は大正から昭和初期に建てられた情緒ある建物が現存しており、レトロな雰囲気を好む人にはぜひお勧めしたい。
 元湯は1934年創業。湯口から出る「湯」以外、シャワーやシャンプーもなく、湯は熱めで柔らかい。

代表的な公衆浴場「元湯」
 相良家の菩提寺近くにある相良藩願成寺温泉は、ひょうたん型の湯舟で知られるなど、個性的で歴史を感じさせる施設が残っている。
 自然を借景にした露天風呂を備えた浴場もあり人吉温泉郷ほど自然やレトロ、情緒を楽しめる公衆浴場を持ったところは多くないだろう。
 湯は泉源によって異なるが、肌がスベスベになる「美人の湯」などが有名。県内外から地元客や観光客など多くの人が訪れる。人吉・球磨エリアでは少しでも人吉温泉郷の魅力を知ってもらおうと「球磨川・名湯めぐり」としてアピールし、誘客活動を進めている。

人吉温泉郷では肌がスベスベになる「美人の湯」が有名