季刊誌夏号発行 その3

KokusaiTourist2015-06-14

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京阪神から 夏の日帰りお薦めスポット

☆京都 貴船の川床料理
 貴船の川床は、手を伸ばせば届きそうなくらい水面が近く、座敷から素足をつけられるぐらいの距離がとても魅力的。街中の猛暑も、京都盆地特有の蒸し暑さも忘れ、都会の喧騒からも離れ、青々とした木々の中をそよぐ風、鴨川の源流貴船川のせせらぎを聞きながらいただく京料理は格別です。
お座敷の上で情趣あふれたひとときを過ごしてみませんか。貴船は「京の奥座敷」と言われることから「床(とこ)の間」と同じ感覚で「川床(かわどこ)」と呼ばれています。一方、鴨川では、「床(ゆか)」や「納涼床(ゆか)」と呼んでいます。

☆本場淡路の旬 “はも料理”を食す
 淡路鱧のシーズン到来!活鱧料理は5月10日スタートです。旅先での旬の食材・料理を愉しむのは旅の大きな醍醐味。淡路島の初夏から初秋にかけての食の主役のひとつと言えば、活発に動き回り栄養を蓄えるこの時期、身が太り脂ものってひときわ美味しさを増す、本場淡路島の鱧に相違ないでしょう。白身で淡白ながらも上品な味わい深さ。鱧はどんな料理法にも応えてくれる食の優等生。
平和のスポット 9条の碑めぐり

☆長野県 称名寺 平和の石鐘
 長野県北部、野尻湖近くにある浄土真宗本願寺派称名寺。その鐘楼(右写真)には「梵鐘記念 昭和十七年十月」と刻銘された石が。 戦時の国家総動員法に、称名寺の梵鐘も戦地に送られ大砲の弾丸になり、かわりに寺の近くにあった石が吊るされたのです。70年以上を経たいまも、石の鐘のまま。この寺の女性の僧侶、佐々木さんは、 「いま、世の中は平和ですか?戦争がなくなったら、石の鐘は下げてとりかえましょう」。 この鐘楼のそばに、樹齢240年の有名なしだれ桜があります。(右写真は長野県の秘密保護法やだネット FBより)
広島市 護憲の墓石

広島市の郊外、山間の住宅地の墓地に、黒御影石の石碑が建っています。表には「護憲」と、後ろ側には憲法9条の全文が。碑のそばの墓に眠るのは「原爆詩人」栗原貞子さん。 「原爆は絶対に容認できないが、原爆の悲惨さを訴えるだけではアジア・太平洋の人々の共感を得られない。日本が過去にやってきたことを反省し、再び軍事大国にならないという決意を示した時、初めて広島の心は受け入れられる」と。碑を建てたのは長女の眞理子さんだ。今は眞理子さんも亡くなり、墓に入っています。(左写真は伊藤千尋氏提供)
沖縄県憲法9条の碑 沖縄県の“9条

の碑”は6カ所、県外の4県5カ所に比べ突出しています。那覇市の与儀公園にある「恒久平和の碑」は、市が85年5月に建設。読谷村役場入り口にある「9条の碑」は山内徳信村長(当時)の「平和行政」の一環で、95年完成。西原町では翁長正貞町長(当時)が02年に碑を建てました。
南風原町(07年完成)、宮古島市(同年完成)、石垣市(04年完成右写真)にある「9条の碑」は、地元の9条の会のメンバーや住民が寄付金を募って建立。完成後、市町村に寄贈され、現在は自治体が管理しています。
☆西宮市の 平和資料館と平和非核都市宣言碑

 市内を流れる夙川の下流に西宮市平和資料館があります。展示資料はすべて市民の方の寄贈です。45年の8月5・6日の空襲(阪神大空襲)の被害面積は神戸に次いで県下で2番目でした。教育文化センターという建物内にあります。
また、西宮市は、1983年、兵庫県内でいちはやく「平和非核都市」を宣言。宣言碑が市役所本庁舎前(左写真)にあります。原水爆禁止西宮市協議会と協働し、世界平和の実現にむけた事業を行っています。