対馬丸撃沈71年追悼沖縄平和ツアー

富田秀信
 8月21日〜23日実施

 1944年8月22日、対馬丸を撃沈したボーフィン潜水艦と、私は23年前から対峙している。1992年に真珠湾アリゾナ記念館で対馬丸の事を海軍幹部に語った。翌年には「対馬丸ビデオ」を進呈。翌々年には漂流した日本兵士をボーフィン潜水艦の魚雷発射管に案内。4年目ともなると先の海軍幹部とも親しくなり、逆に彼から真珠湾攻撃で撃沈された戦艦アリゾナの破片を、立命館大学国際平和ミュージアムの安斎育郎氏に渡すよう託された。
対馬丸記念館での語り部の話を聞きなが20数年前の事柄を思い起こしていた。慰霊祭も参加者には新鮮に受け止められた。
 次に、2年前にオープンした瀬長亀次郎記念館・不屈館へ。2時間半があっと言う間に過ぎた。案内を、カメジロー次女で館長の内村千尋さんにしていただいた。
 更に、沖縄県庁(翁長知事)を表敬訪問。知事公室長が応対された。ここで、去る6/23沖縄県二紙に掲載した京都発の「意見広告」ポスターを進呈。今回の面談実現は、この「意見広告」によるところが大きい。
 最終日、キャンプシュワブ、辺野古へ。京都府京丹後市の米軍基地とは比べ物にならない緊張感を感じる。まさに、日米政府に体を張って対峙する沖縄県民の不屈さに驚嘆する。それは、カメジローから翁長知事、それを支える沖縄民衆の、連綿と繋がる歴史を目の当たりにした思いだった。