現存4天守をめぐる 松山城など四国の名城へ

全国12城のうち四国に4城
 日本国内に現存する城郭の天守は12城しかない。そのうち四国内には松山城愛媛県松山市)、宇和島城(同宇和島市)、丸亀城香川県丸亀市)、高知城高知市)の4つが立地する。戦国の古城への注目が集まる昨今、日本の名城とも言える4城を訪ねて四国を周遊する旅がおもしろい。 松山城は3重3階地下1階、日本で最後の完全な城郭建築として、層塔型天守の完成した構造形式と言われている。現存する12天守の中で唯一、瓦には葵の御紋が付けられているのも特徴だ。本丸の標高は約132メートル、大天守はさらに約30メートル高く、市内を一望できる眺望も見応えがあり、今も松山市内観光のランドマークタワーとしての地位を確立している。

松山城 宇和島城は築城の名手、藤堂高虎会心の一作として知られるところ。鶴島城と呼ばれる天守は秀麗。今年は宇和島藩の繁栄を築いた伊達家が宇和島に移ってから400年を迎え、11月まで同城を中心に「宇和島伊達400年祭」が開かれている。

秀麗な天守を持つ宇和島城
 丸亀城天守は高さ日本一の石垣に鎮座。天守はもちろん雄大な大手一の門など見どころは多い。山内一豊が築城した高知城は「南海の名城」と呼ばれる優美な姿が威厳を放ち続けている。