旅行業界の個人情報保護法 

 業界の個人情報保護法セミナーに参加した。時代の流れかといえばそれまで、やむを得ないとも思うが、大変な時代に大変なことになってきたなと思う。ボヤキになるだけかも分からんけど、まずこれまで私たちは、業務のスムーズな遂行や今後の営業展開のためにということで、顧客の情報は出来る限り収集して保存ーとは言っても原始的で極めて乱雑な形でアナログ的に?ーしていた。顧客満足の追求でも役に立つことは何度もあた。これからは、慎重な対応が求められる。ホテルや旅館、バス会社等々「受入側」へのこうした情報提供も顧客の了解のもとでしなければならない。家族構成、旅行歴、趣味、食事嗜好、障害の有無等旅行業の実務にとって、個人情報は殆どすべてといっていいほどである。大変なことである。顧客との対話、情報の取得・保存システムの改廃、関連業者への情報の提供、顧客などからの問い合わせへの応対、事務所・パソコンの管理、社員への周知徹底など。IT時代に遅れまいとIT化を指向しながらもアナログ的な商売で何とか乗り切ってきた中小の旅行業者にとって、何らの“配慮”もない今回の法律は、これまで“お客様の立場にたって”とは言っていてきた私たちの企業が、いよいよそのことがホンモノがどうかが試されることになったということか。いずれにしても、今後は、その会社が、個人情報に、ひいては顧客満足にどういう姿勢であるかが、企業選択の重要な選択肢になるのは間違いないでしょうから、頑張らねば…