COLAPⅣ(第4回アジア太平洋法律家会議)へのツァーに添乗して… 

 今年9月2日〜3日、韓国・ソウル(建国大学)で開催されました。日本からも多くの法律家、市民が参加し、私は、関西から組織されたツァーに添乗員として参加しました。
 今回、会議のテーマの1つに『人権』 というキーワードがあります。日々生活している中で、いかにこの『人権』を守り大切にすることが人間の平等と尊厳を保つ上で重要なことであるかが私の中で意識していることの1つです。いろんな事件やニュースを聞くたびに『人権』が大切に守られていればこんなことは起こらないのではないかとよく思います。コラップ4の内容を見て《平和・人権》という言葉を見つけた時にうれしくなりました。
 国際会議は私にとって初めての経験でした。参加登録を現地事務局とメールでやりとりをし入金も済ませ、その後は登録の確認を何度もお願いしたけれど現地も準備で大変だったのでしょうか、返事がなく当日は少し不安がありましたが無事に登録されておりホッとしました。(実は登録料の請求もなく自己申請で、参加者との信頼の上に成り立っているものとは想像しますが少々不安材料でした)
 また会議中は発言や司会など関西の参加者の活躍ぶりも素晴らしく、さすが関西実行委員会を立ち上げ、関西発のパワーをあらゆる場面(日本人参加者の約半分、非正規センターの特別分科会、関西発のレポート等など)でコラップ4をリードするような動きを作り出されました。また、みんなで力を出し合い作り上げていくプロセスに仕事として関わらせて頂けたことが私個人としての最大の収穫でした。
 板門店ツアーでは1つの国が分断されているという、日本に住んでいると想像を超える現実を目で見、話を聞き、島国育ちの日本人なんだと改めてはっきりと認識し、「感情論」では片付けられない、やはり政治があらゆる問題に絡むことも同時に透けて見えました。
 また外国の幾つもの病院に同行したことも今となっては添乗員としてとても勉強になりました。患者さんはとてもしんどいはずなのに治療が不安なのか少し強がってしまう発言をするものだと気づきました。今まで遭遇したトラブルでは、荷物がなくなったり、飛行機が飛ばなかったりなど身体に影響のないものだけだったので、添乗メモに太字で残しておきます。(でも軽症でよかったですね、意識もありご本人が話すことができたので私自身が冷静にいることができました)
 私が言うのも何ですが、韓国は本当に食べるものも美味しく興味深い国です。沖縄や北海道に行くのと飛行時間も変わらず身軽に行ける手軽さも持ち合わせています。なのに国が違うという事で様々な問題もあります。問題は単純ではないけれどいろんな立場から声を上げ改善できるように前に進めていくことも大切であると今回のツアーで学ばせて頂きました。
 振り返るとあっという間の5日間に思いますが、ひとつひとつ思い出すととてもぎゅっと詰まった5日間でした。(K.OMURA)