KokusaiTourist2007-10-18

シンガポール・マレーシア旅行を終えて
 2日から6日間の日程で、国際交流委員会主催の旅行に同行いたしました。5回目の同委員会の海外ツアーで4度も添乗させていただき本当にありがとうございます。
ハプニング!
 今回またもや?ハプニングが待ち受けていました。心の準備をして出発しましたが、到着してすぐにやってくるとは…本当に面食らいました。到着ロビーに迎えのガイドが見当たりません。まさか…と探し回りましたが、顔もわからないので呼び出しを依頼。しかし、よく考えると電話番号を控えていて連絡をいれたところ、現地の旅行社から到着便を間違えて指示されていたことがわかった次第。カフェで待つこと30分、空港と市内が近くてホッとしました。そのお詫びとしてホテルの部屋のグレードアップ、夕食メニューのグレードアップと追加料理に加え、飲み物も全てフリーとなりました!まさかこんなによく飲むグループだとは現地の旅行社もびっくり(笑)
勉強してきました!
 さて、今回のツアーのテーマである“歴史問題”と交流では多くのことを学ぶことができました。まず日本軍がここでも残虐でひどいことをしてきた事実を具体的に知ることができたこと、学校で歴史がきちんと教えられていること(実際に教科書を見せて頂きました)、反日感情を持って行動する人はいないけれど、日本の“靖国参拝”や“教科書問題”などには厳しい意見があること、それについては経済事情や国策が深く絡んでいることなどです。
平和の声を!
 また「日本軍によるシンガポール華僑・住民虐殺事件」の生存者お二人にお会いましたが、現在の個々の経済状況やマレーシアの社会保障が整っていない事情などもあり、お二人からは随分違った印象を受けました。被爆者援護が未だ不十分で戦争責任さえ頬被りの日本の状況を思い起こさずにいられませんでした。やはり戦争がなければこのような事はなかったはずなのに…未だに世界から戦火が絶えないどころか、意図的に緊張を高め戦争を仕掛けようとする動きがあるのはどうしてなんででしょう・・・。観光に携わるものとして平和を願わずにいられませんし、仕事を通じても平和の声を上げなければと思いました。
観光開発と自然保護を考える… 
 シンガポールは3度目ですが、行く度に街が変わってきていて随分と高層ビルが立ち並びマーライオンは大きくなり場所も変わってました。それは観光が産業の主だったものの1つであり、何度も観光客が足を運んでくれるようどんどん埋め立てを進め新しい観光地を増設しているとのことです。自然が売りものではない観光地の将来はどうなってしまうのだろうかと考えてしまいます。
 お隣のマレーシアまでの途中のマラッカへ移動するのにマレー鉄道に乗りました。窓からの景色が以前は線路沿いから広がる赤土や家が立ち並ぶ地域では人々の生活が見えていましたが、今はマレーやしが広大な地域に植林されていてココナッツややし油などの生産を増やしているそうです。これもまたお国事情で自然が変えられていっている環境破壊ではないのかなと思いました。

体力もいるけどやっぱり旅は楽しい!
 首都クアラルンプールの夜のツインタワーのライトアップは本当にきれいでした。翌日、整理券をもらい皆で88階建ての41階まで昇りました。通常の観光では写真のバックに納まるポイントからツインタワーを観ると言われていましたが、やはり高いものをみるとどうしても昇りたくなってしまいます。4泊6日(機中1泊)と短期間で2カ国をまわるのはやはりスケジュールがぎゅうぎゅうになりましたが、皆様の協力と強靭な胃袋と体力のおかげで無事終了することができました。本当にありがとうございました。
(K.OMURA)