企業の社会的責任と労働者

「末端労働者は偽装見ている」
私昨年、ある食品売り場で販売員をしました。そこでは、店で調理をしていない惣菜などを店の「手作り」として売っていました。「おかしいのでは」と店長に言っても「君はまじめなんだね」の一言で片付けられ、相手にされませんでした。店長も一歩店を出れば一消費者です。パッケージの材料や「国産」「無添加」などの表示を確かめて買うはずです。それなのに、どうして自分の店だけは偽りを許せるのか分かりませんでした。
 食品偽装が発覚した企業の幹部が毎回謝罪のお辞儀をしますが、頭を下げさえすれば、誠意を示したことになると思っているのか、儀式化しているようです。
 私は、末端で働くパートやアルバイトこそ最も身近な消費者であると考えています。企業は私たちに常に裏側まで見られていると気付くべきです。
どうして偽装するようになってしまったのでしょうか。利益追求のためには手段を選ばないなんて、悲しい社会です。
朝日新聞の読者投稿より アルバイトS.T.さん)