バラク・オバマが大統領になった日に

KokusaiTourist2009-01-21



“TOURISM, PASPORT FOR PEACE”
歴史的な日を世界は迎えた。自由と民主主義をめざすたたかい、服従の伝統を持つアメリカ人民が、黒人を初めて大統領に押し上げた。日本はもちろん世界中がワシントンに注目している。
 ヨーロッパで東南アジアで、アメリカの裏庭とされた中南米で信頼と対話で平和を基礎に経済発展を目指す動きが世界の奔流になっている今。覇権主義を掲げ単独行動主義によって実は「国際社会」から取り残されているアメリカで…
 「国際社会」の変化は新自由主義の破綻によってもたらされた。そして新自由主義を押しつけてきたアメリカでも劇的な変化が起きるきざしへの期待。今日のワシントンはその変化の象徴でもあろうか…
 新大統領の演説は冷静だった。世界を増幅して駆けめぐる金融危機、大不況が「アメリカ発」といわれ、またアメリカ自身がもっとも打撃を受けている国の一つという現実をふまえたのか…
 イラクでアフガンで力のままに残虐な戦争を遂行しイスラエルのガザ攻撃にさえ暗黙の支持を与えたアメリカに世界の非難が集中している現実をふまえたのか…
 初の黒人大統領がアメリカを取り巻く厳しい現実を冷静に直視し、アメリカ人民の自由と民主主義の伝統に支えられ「国際社会」の一員に「復帰」していくリーダーになることを期待したい。
 私たち観光に携わる者も新しいアメリカへの変化に期待したい。
アメリカの広大な土地には世界に誇る豊富な観光資源がある。

しかし、アメリカへの観光客は激減、観光大国アメリカの面影はいまやない。
テロ対策の入国審査に指紋や顔写真を撮るなど厳しくなるばかりで人々は敬遠。
他国へ行く人ですら規制が厳しく時間がかかりアメリカ経由、乗り継ぎを嫌がる。
最近「エスタ」という電子渡航認証システムが導入され渡航客は困惑
自ら撒いた種で観光面でも世界から「孤立」するアメリカ。
新政権の施策次第では観光が世界友好の架け橋として見直され、アメリカへの観光客も増えるはず。
(T.MATSUOKA)