時宜に適った「アピール」と「『市民のための市民病院を守るアピール(案)
中央市民病院移転計画の一時凍結を訴えます』

へのご賛同のお願い」が発信されました。

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2009年4月吉日
各 位

        「市民のための市民病院を守るアピール(案)
中央市民病院移転計画の一時凍結を訴えます」
へのご賛同のお願い
【発起人】             
池 内 春  樹(兵庫県保険医協会理事長)
尭 天 義  久(元神戸大学学長)        
小 山 乃里子(パーソナリティ、元神戸市会議員)
田 中 孝  明(兵庫県保険医協会神戸支部長)

春陽の候、皆様におかれましては、益々ご清栄のことと存じます。
 さて、私どもは、現在進行中の神戸市立中央市民病院の移転計画について、その一時凍結を求めるアピールを発表したいと考えております。
 今、地域医療の崩壊、公立病院のあり方が全国で問われる事態となっている中、神戸市立中央市民病院は、市民からさらに遠くなる新築移転計画を進めております。しかし、その重要な内容がほとんど市民に知られておりません。
 市民病院のあり方につきましては、いろいろなご意見があろうかと存じますが、少なくとも計画を一時凍結し、見直すことについては、多くの市民が一致するのではないでしょうか。
 私どもは、そのためにご賛同いただける方々とともに、アピールを発表いたしたく存じます。
 つきましては、アピール案をご高覧賜り、ぜひともご賛同を賜りたくお願い申し上げる次第です。
 返信につきましては、同封のファックス用紙にて、兵庫県保険医協会まで送信ください。
なお、この件についてのお問い合わせは、下記までご一報下さい。

兵庫県保険医協会
650-0024
神戸市中央区海岸通1−2−31 神戸フコク生命ビル5階
電話:078-393-1807/ファックス:078-393-1802  
担当事務局:角屋洋光

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「市民のための市民病院を守るアピール(案)
中央市民病院移転計画の一時凍結を訴えます

への賛同についての返書

下記にご記入の上、兵庫県保険医協会までファックスにて送信ください。
ファックス番号 078−393−1802

1.「市民のための市民病院を守るアピール」案
         □賛同する
2.賛同者として氏名の公表について
         □公表してよい  □公表はできない

○氏 名
○肩書き(発表時に、氏名の後ろにカッコ書きします)
○住 所 〒
○電 話/ファクス
○メールアドレス
○ご意見

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      市民のための市民病院を守るアピール(案)
   中央市民病院移転計画の一時凍結を訴えます
   −大事なことは、みんなの意見を聞こう!−

 神戸市立中央市民病院は、第3次救急医療病院(兵庫県内に7病院)として、1年365日、昼夜をわかたぬ医療関係者の努力によって、神戸市民のみならず、広範囲の救急医療と急性期医療を支えています。
 ところが、神戸市は中央市民病院の病床を300床も削減し、現在地(ポートアイランドⅠ期地)から1.3km南(同Ⅱ期地)の先端医療センターの隣へ新築移転する計画です。一体なぜ、市民からもっと遠くなる移転が必要なのでしょうか。
 神戸市はその理由として、設備の老朽化、先端医療センターと隣接することで高度先進医療が受けられる、民間資本主導(PFI方式)で経費節減ができる、などと説明しています。
 しかし、この計画に対して、多くの医師や市民から疑問や不安の声があがっています。
  第1は、300床ものベッド削減により、救急医療が大幅に後退するのではとの不安です。医療関係者は「今ですら、救急医療の5〜10%を断っているのに、300床も削れば40%は断らざるを得なくなる」と懸念しています。市民から遠くなれば、それだけ救命率も下がることにならざるをえません。
 第2は、室数の75%が個室になると、1日1万2000円(現行)の差額ベッド代が払える市民しか入院できないことです。「4人室は満床です。個室なら空いています」と言われたら、差額ベッド代を払えない人はどうすればよいのでしょうか。
  第3は、現在地での改修が可能なことです。今の病院は、メインテナンスや設備改修への配慮が評価されて日本建築学会賞を受賞し、東洋一と謳われた建物です。病院建築の専門家は、構造的耐用年数は60年で、リフォームは十分可能としています。建築費だけで272億円(総事業費1024億円)もの巨費をかけて新築移転するのは税金の無駄遣いです。
 第4は、移転後の中央市民病院は、先端医療センターに患者を提供するための病院になることです。先端医療は、安全性などが確立していない研究段階の医療で、健康保険も適用されません。研究活動は大切なことですが、救急医療を犠牲にし、高額な個室料を徴収してまで、いわば先端医療センター付属病院になることが、市民病院のあるべき姿でしょうか。
 第5は、先端医療センターから、遺伝子治療に必要なウイルスが漏れ出すバイオハザード(生物学的災害)の危険があります。
 そして何よりも、この重大な移転計画の内容が市民に知らされていません。
 私たちは、神戸市がこの移転計画を一時凍結し、移転計画以外の選択肢を含めた情報を説明した上で、広く市民の意見を聞くことを、強く呼びかけます。

2009年 月 日
 【発起人】
池 内 春 樹(兵庫県保険医協会理事長)
尭 天 義 久(元神戸大学学長)
小 山 乃里子(パーソナリティ、元神戸市会議員)
田 中 孝 明(兵庫県保険医協会神戸支部長)