KokusaiTourist2009-04-10

労協出発にあたって
―社会的存在としての役割を果たす中での自己実現のために−
“労協国ツー宣言Ⅶ
☆2009年4月1日
国際ツーリストビューローは進化します!
労働者協同組合への移行を旅行業界で初の宣言!


私たちの課題と戒め


1.現代社会が必要とする「労協組織」への期待と現実
①「労協運動」も「もう一つの世界」に向けた各地の地道な「チャレンジ」の一つ
*各地の「チャレンジ」が「自覚」して「連携」すれば「巨大の力」に成りうる
*「生きる」「生きさせろ」を原点にした共同・協同・協働が「もう一つの世界」につながる

②同時に、資本主義の諸制約の下で矛盾を抱えざるを得ない存在ではある
*「雇用・被雇用の解消」「競争より協働」も社会的にはより大きな矛盾に直面する
*矛盾・緊張の消滅が退廃・腐敗を生むのは、政財官癒着と「茶番劇」で日々証明
*現実に立ちはだかる矛盾とそれへの緊張感を労協維持・発展の原動力にしなければ…

③国際ツーリストビューローにとっても上記二つの側面を冷静に認識することが肝要 
*零細労使の矛盾の“事実上の消滅”から、より大きな矛盾と現実の困難への挑戦

2.役割に応えられる“組織づくり”“人づくり”“資金づくり”の問題
①“囲い込み・囲い込まれ組織”でなく…自立、連帯を基にした組織
*経営機能として 業界構造に見合う経営力(赤字を出さない!)
         信用力、仕入れ、財務、企画力、経営システム
     企業実態(財務・営業・人事)の完全な掌握と社会的役割の再確認
     展望(戦略商品の充実、徹底と再検討)づくり
     理念にもとづく営業、業務、管理の実践
*人間集団として 業種の具体性(旅行業)に見合う結びつき、しなやかな組織
     自立・連帯、相互批判が人間としてどこまでできるか
     利用者との新たな関係(消費者としてでなく…出資組合員、共同の仲間として)

②人づくりと人の「集積」
*人間として   多様な社会活動の「保証」を通じ人間を磨く
*専門性の確保  参加の多様性(コミットメント)の承認(社内蓄積の継承と外部からの注入)
         自己(要求)実現への主体性をもった自覚的な成長
         激励と批判による「学び合い」、「育ち合い」、“相互指導”

③社会的に価値ある組織の維持、継続に必要な資金として社会的に求める正当性  従事組合員・出資組合員共同の責任と才覚による資金集積と管理

3.「労協運動」の歴史的位置を謙虚に見据えて
労協組織の普遍性への確信、謙虚さと自由な発想にもとづく独自性の発揮が求められる
*人間の対等・平等、企業の社会性、競争より共生にもとづく労協にこそ普遍性がある
*現実に世界でも、歴史的にも実践例は少なくないこと、法制化運動の拡がってることにも普遍性がある
*モデル探しでなく、創造性と試行錯誤で実践例を積み上げる開拓者精神が大切

4.旅行業の労協を社会的存在として
専門性(旅行業)を通じての社会的役割、貢献を質量ともに拡大すること
運動体として市民運動、労働運動、協同組合運動等との共同を積極的に