“陳情”に県はどう応えるか!

KokusaiTourist2009-06-09


 神戸商工会議所から出されていた“新型インフルエンザによる被害企業等の支援に関する件”が開催中の県議会において受理され、あさって11日の産業労働常任委員会に付されることになっています。

商工会議所の要望は次の5項目からなっています。
1.風評被害防止に向けた適切な情報発信について
2.神戸での会合・コンベンション等の開催について
3.中小企業向け資金繰り対策の実施について
4.観光・商業の振興強化について
5.観光関連産業におけるキャンセル被害への損失補てん等について

 それぞれの項目には、兵庫県旅行業協同組合と全旅協兵庫県支部による対策委員会として県に提出している切実な要望と共通するものもあります。
 特に
3項には…
 「融資審査に当たっては、今回は不可抗力の被害が生じたことを斟酌し、可能な限り貸し付けを実現するよう保証協会に働きかけるとともに…」とあります。
さらに
、「…既往借入金の返済負担軽減についても特段の措置を講じること」と要望しています。

5項では… 「…国に対してキャンセル被害に対する損失の補てん雇用調整助成金の要件緩和や遡及適用などの弾力的運用を要請すること。」とキャンセル被害の補てん要望を打ち出しています。
 11日の常任委員会、12日の本会議、各委員会で県及び各会派がどういう対応をみせるか注目したいものです。
上写真は県会副議長への協力要請


兵庫県旅行業インフルエンザ対策委員会の知事宛要望
1.休校、集会の再検討、不要不急の事業の縮小・休業、外出自粛勧奨などの「行政措置」により生じた旅行取消しに伴う損失補填について十分できめ細かな手当を要望します。
2.学校行事だけでなく不況の中で貴重な行楽シーズンの旅行、業務渡航の取消が相次ぎ、その資金繰りは危機にあります。無担保、無利息、無保証人の緊急融資を要望します。
3.こうした非常事態に対応し県民の命と健康、暮らしと営業を守るために、金融機関や自動車、電機など大企業支援重視の見直しと転換を実行されることを要望します。
4.中小旅行業者の現状と上記の要望を直接お聞きいただく場を緊急に持っていただきますことを要望します。



同じく国宛の要望
1.旅行キャンセルに伴う損失の一部に公的補てんを要望します。
    「キャンセル料」とは受注までにまた受注後に自社が要した時間、労力、実費等の補てん部分、及び仕入施設等から請求されるキャンセル料の転移部分を約款で明示したもの。
 キャンセルにより失った予定収益でなく「キャンセル料」を補てんして欲しい。
 利用者から収受できず、仕入先に支払いまさに自社負担の補てんもして欲しい。

2.金融機関への元本返済、消費税など公的諸費用の支払いの猶予措置を要望します。
    金融機関への元本返済の半年間の猶予
    消費税の納入時期の半年間の猶予
    社会保険、労働保険その他の公的支払いの半年間の猶予

3.融資枠の拡大、融資条件の抜本的緩和、手続きの簡素化を要望します。
    融資対象者条件は売上の対前年比3%減のみにして欲しい
    直近決算、試算表等提出の免除。
    融資残高の如何を条件にしないで欲しい。
    利率を抜本的に引き下げて欲しい。
    保証協会の保証率を100%にして欲しい。
    保証協会の保証料を引き下げて欲しい。
    申請後、数日で実行して欲しい。



明日10日(水)19時30分 NHK“クローズアップ現代に注目を!
国際ツーリストビューローのスタッフ(富田秀信)とその職場がNHK番組“クローズアップ現代”で取り上げられます。
 テーマは『男の介護』、働き盛りの男性労働者が仕事と妻の介護を両立させ“がんばる実態”とそれを支える経営と職場。全国的にも稀少な事例として取材されました。
放送は6月10日(水)19時30分からです。是非ご覧ください。